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市野46 ページ49

カナside






こんのすけの説教長いなー、俺何も間違ってないのにな、と思いながら眠気に負けそうになったその時、








午前2時を告げる鐘がなった。








広間にあった時計の音だな、とぼんやり思いながらそれを聞いていたら、突如、俺と天井を遮るモノが一つ。








「やあ、久しぶりだね?」








見知らぬ男が俺のことを覗き込んでいた。









はっ、えっ、誰だ!?








明治だか大正だかの学生みたいな格好をした男はにっこりと微笑んだ。







「ふふ、酷いなぁ。
命の恩人のこと忘れちゃった?」









ほら、と自然な流れで手を差し出し、俺を起き上がらせた男には確かに見覚えがあるが、それが誰かはわからない。








はてなマークを頭上に浮かべていれば、男はからかうように俺の前に指を一本、突き出した。







「一つ、僕は君が死ぬ運命を捻じ曲げた」








「二つ、君は維人の刀を守るためにここにきた」








「三つ、あの審神者は敵だ」








口を出すことを許さない、その三つの”事実”はストンと心の中に落ちた。









(死ぬ……そうだ、俺はあの審神者に刺されて……なのに…………?)









自分がなんで次郎太刀と太郎太刀の手入れを渋っていたのか、あんなに単純に審神者の言葉を受け入れたのかが分からず混乱する。









俺は一体何してたんだ?
何を考えていた?
いや、そもそもなんでそうなった?









それら全てを知ってそうな男を見上げるが、彼は困ったように笑うだけだった。








「困るなぁ、そんな目で見られても、さ。
僕は全知全能の神じゃないから分からないことは教えてあげられないんだよ」









そう言ってクルクルと筆を回した男は楽しそうに宙に浮いた。









「さあ、知らないことは知りに行こうじゃないか。
幸い夜は長い。








君はよく知っているだろう?」









いっそ挑戦的な眼差しを真正面から受け止め、俺はここにきて初めて、声を出すために口を開いた。









「うるせぇ知るか、九十九神」








ーーーーーーーー

金糸雀くんの口の悪さがカンスト!
わけのわからない裏設定の過剰流出!
今日中に17話なんて無理やったんやごめんなさい!

次は次回(に続かないかもしれない)予告です!
あまりにも鬱くて訳わからんので要約すると、
1、金糸雀くんのトラウマスイッチ爆破
2、筆の九十九神様無双
3、おじいちゃんどうした

以上!シリアス突き進む!

次回予告→←市野45



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灰雪(プロフ) - 壬卯兎さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!とうらぶ小説一緒に増やしましょう!更新頑張らせて頂きます! (2017年12月14日 20時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
壬卯兎 - 面白いです!なんかもう、書き方から何まで凄く参考になります…これからも頑張ってください!&私もとうらぶ書いてるので一緒にがんばりましょう!更新楽しみにしています! (2017年12月14日 8時) (レス) id: 1ea793e7a1 (このIDを非表示/違反報告)
灰雪(プロフ) - 苺パフェさん» ありがとうございます!狭いジャンルなので初めて読むと言われると嬉しいです!更新頑張らせて頂きます! (2017年12月12日 22時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
苺パフェ - 面白かったです!初めて読むタイプの作品でした。大変でしょうが、続きがめっちゃ気になるので、更新、頑張ってください! (2017年12月12日 21時) (レス) id: 92fa33393a (このIDを非表示/違反報告)
灰雪(プロフ) - 銀色ミカンさん» 応援ありがとうございます!更新頑張らせて頂きます! (2017年12月12日 19時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灰雪 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年10月10日 11時

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