市野十七 ページ18
金糸雀side
次に目を覚ましたのはフカフカのベッドの上で、俺はご丁寧なことにきれいな服に着替えさせられていた。
腹の傷は綺麗に塞がっているし、血の付いた痕跡なんてどこにもない。
病室のような白を基調とした部屋は潔癖すぎて落ち着かないが、勝手に出歩いて刺されたりでもしたらたまらない。
大人しく待ち、体感時間で10分経った頃、コンコン、と病室の入り口がノックされた。
返事をすることは出来ないので、扉を開けて歓迎の意をしめす。
決して喜んでいるわけではないが、まあ入っていいよ、的な意味合いを込めてみた。
が、さすがに招き入れたのが狐っぽい何かというのは予想外で今すぐお引き取り願いたい。
扉から五歩離れてクローゼットの中に隠れようとしたところ、狐もどきに止められた。
「お待ちください！
私、政府の式神のこんのすけと申します！」
金糸雀様付きになりますのでよろしくお願いします！と元気よく言った、その、こんのすけ？になんだこいつ、という目を向けると、これまでの経緯を勝手に話してくれた。
曰く、昨日の霊力検査でいい数値を出した俺を今日審神者にスカウトするために昨日の晩から張り込んでいたら妙な霊力を感じ、突入していいか上と相談してたらあのタイミングで俺とバッティングした、ということらしい。
ちなみに、俺を気絶させたのは暴れられると思ったかららしい。
うん、確かにその判断は正しい。
ナイフとか持ってたら黒の鶴を使って吹き飛ばしてたわ。
「ここまではいいでしょうか？」
そう聞いてくるこんのすけに頷き、ありがとうという意味も込めて頭を下げれば、感涙を流された。
うぇっ、ちょっ俺のせいか！？
「お見苦しいところをお見せしました……。
このこんのすけ、精一杯金糸雀様をお支えいたします！」
元々やる気はあったからいいけれど、俺が審神者になるの決定事項なんだね。
「つきましては、ある本丸に見習いに行ってもらいます！」
「？」
「そんな目をしないでください！
見習いにいくのは金糸雀様もよく知っておられる本丸ですし！」
さらにはてなマークを頭に浮かべれば、もったいぶった調子でこんのすけがネタバラシをする。
「金糸雀様の家と繋がっていて、なおかつお爺様の務めていた本丸ですぞ！」
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灰雪(プロフ) - 壬卯兎さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！とうらぶ小説一緒に増やしましょう！更新頑張らせて頂きます！ (2017年12月14日 20時) (
レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
壬卯兎 - 面白いです！なんかもう、書き方から何まで凄く参考になります…これからも頑張ってください！＆私もとうらぶ書いてるので一緒にがんばりましょう！更新楽しみにしています！ (2017年12月14日 8時) (レス) id: 1ea793e7a1 (このIDを非表示/違反報告)
灰雪(プロフ) - 苺パフェさん» ありがとうございます！狭いジャンルなので初めて読むと言われると嬉しいです！更新頑張らせて頂きます！ (2017年12月12日 22時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
苺パフェ - 面白かったです！初めて読むタイプの作品でした。大変でしょうが、続きがめっちゃ気になるので、更新、頑張ってください！ (2017年12月12日 21時) (レス) id: 92fa33393a (このIDを非表示/違反報告)
灰雪(プロフ) - 銀色ミカンさん» 応援ありがとうございます！更新頑張らせて頂きます！ (2017年12月12日 19時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
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