狭間 ページ36
犬を散歩させたり、ジョギングをしたりする人が公園内でそれぞれの朝を迎えている
忙しく歩く人は誰1人としていない
和やかな朝にもかかわらず、私は白い息を口から出し、ヒールで走りにくい中、全速力で走っていた
昨日の私は、寒空の中いつ開くかも分からない喫茶店の前に身体をすくめながら長時間待っていた
しかし誰かが来る気配はなく…
いつの間にか街頭に明かりが灯りはじめていた
空には星が無数に存在している
綺麗…
『お星様綺麗やろ？』
私が笑いながらこくんと父に頷くと父は優しく笑いながら言った
『A、空気が冷たいとなぁ〜お星様が元気になっていつもよりキラっキラっに光んねんで』
私が、何で星が元気になるのかと父に尋ねると得意気な顔をして『暑がりやからちゃう？』と父はこたえた
「もう…嘘つき」
父と幼い頃に見た、いつかの夜空をふと思い出しながら…私は泣きそうになった
その場から離れようと少し歩いてみると、軽い立ちくらみがした
ホテルを探す力が残っていない私は、目についたネットカフェへと入った
『いらっしゃいませ！ご利用時間はいかがなさいますか？いまですとナイトパックプランがお得です』
愛想のとてもいい青年が、カウンターへ立っていて接客をしてくれた
どこかで見かけた事がある様な気がする
でも…どこだったかは思い出せない
『それでお願いします』
伝票を受け取り、私は書いてある部屋のドアをあけ中へと入った
コートを脱ぎ、リクライニングシートに腰をかけると思いがけないくらいの快適さを感じた
目の前のパソコンにそっとふれ、喉も渇いていたのでドリンクバーにいきグラスに飲み物をいれた
するとシャワー室の案内がみえた。身体もすっかり冷えていた私は、このままでは風邪を引いてしまうと思いグラスを部屋に置き、カウンターに向かった
『かしこまりました！申し訳ありませんが、伝票をお持ちいただけますか？』
言われた通り伝票を持っていくと、それと交換に鍵を渡された
タオルなども一緒に借りて、シャワー室へと入った
身体全身を綺麗にし、冷えた身体を温めた私は、濡れた髪にドライヤーをあてた
鍵をカウンターへと戻すと、また伝票をわたされた
小腹も空いたので、カウンターにあるカップ麺を買いお湯をいれて部屋へと戻った
カップ麺を置き、グラスにある飲み物に口をつけて座ると疲れていたのか急に眠気に襲われた
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こじゅMAMA(プロフ) - 瀬取ぐりこさん» なかなか更新せずにですみません。お返事も遅くなりました。ゆっくりと読んでいただけたら嬉しいです！ (2020年1月18日 20時) (
レス) id: a147df293a (このIDを非表示/違反報告)
瀬取ぐりこ(プロフ) - お話の構成が天才すぎて、一気に読んじゃいました！ ２に行ってきます！ (2019年10月13日 15時) (レス) id: bdea2fdbd0 (このIDを非表示/違反報告)
こじゅMAMA(プロフ) - トランスさん» コメントありがとうございます。黒安田私も大好きです。更新遅くなったりしますが、更新頑張っていきますのでよろしくお願いします。 (2016年2月1日 18時) (レス) id: cfe8eab671 (このIDを非表示/違反報告)
トランス(プロフ) - 黒安田君好きです。カッコいいですよね。更新、楽しみにしてます。 (2016年2月1日 18時) (レス) id: fad6927b23 (このIDを非表示/違反報告)
∞ぽむりん∞ - お気になさらないで下さい！検討有難うございます！期待しています♪ (2016年1月31日 17時) (レス) id: 6e7478b2bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こじゅMAMA
| 作成日時：2013年12月17日 14時
