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熱いなぁ、だるいなぁ……っていや、語弊があるな。
体が疲れた、なぁ……まるで長距離走をした後みたい。
行為の後、そんな呑気なことをぼんやりと考えていると、不意に焦凍にぃに抱きしめられた。
暑くて、体が汗ばんでいて、とても心地いいものとはいえないハグ。
でも、それ以上に気持ちよかった。幸せを感じた。
焦凍にぃは言った。
これはこの夜、焦凍にぃが私に言った、最後の言葉。
『俺たちは、ふたりでひとつ、だな』
あんなことをした後に、なんて小っ恥ずかしいことを言うんだ、焦凍にぃは。
嬉しさと恥ずかしさで、その時私は、焦凍にぃから視線を外した。
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作者名：emiria | 作成日時：2021年6月12日 17時
