６５ ページ25
ナイルside
「−−−以上が、憲兵側からの意見です。」
審議所では、巨人家できる少年・エレンの処分についての審議が行われていた。
憲兵団師団長として彼の処分についての意見を提案し終えた後、チラとある少女に目を向ける。
A・スルガイ
ーーー奇妙な女だ。
彼女についての真相はいまだにまったく知らされていない。
王政が彼女の存在を認めているのだから、王政が何かを掴んでいるのは間違いないのだが......
最近、彼女を囲んで何やらゴソゴソしている雰囲気がある。
何を企んでいるのやら......
奇妙な少女は、この落ち着かない審議所の中で微笑んでいる。
まるでその笑顔は、これから何が起こるかをすべて見透かしているかのように鋭く光っていた。
彼女の腹の中が黒いのは間違いない。
しかもあのリヴァイのお気に入りと来ている。
憲兵団の中でも、今でも彼女についての話題が絶えない。
それだけビッグネームなのだ。
今審議所にいる全員にも、彼女が壁外からやってきた『異国の人』だという事が知られている。
ただし、極秘情報として。
ああ、もうそろそろエルヴィンが話し始める。聞かなければ。
「我々調査兵団は、彼を正式に兵士として迎え入れ、彼の巨人の力を利用する案を提示します。」
ーーーザワッ
......はあ？
審議所内が今日一番のざわつきを見せる。
エルヴィン......あいつは元々食えない男だ。
だが、今回はいつもに増してわからなさすぎる。
「もう少し詳しく話してもらえるかな？」
ザックレー総統もお困りの様子だ。
「そのままの意味です。彼の巨人の力を利用できれば、我々の勝率は格段に上がるかと。」
「それは、Aが言ったのか？」
......は？
あの少女が、エルヴィンにそんなことを言ったのか？
そう思ったのは俺だけじゃなかったらしい。
審議所内の全視線が彼女へと向けられる。
......が、彼女は臆することなく平然と、サラリと
「違いますよ？」
なんて否定した。
「ああ、違いますよ。これはあくまでも私の考察です。」
エルヴィンもそれを否定した。
......信用できるはずがない。
審議所は、調査兵団を非難する声であふれかえった。
「ちょっと！黙っててくださいよ！！」
いきなりエレンが叫んだ。
シン......と水を打ったような審議所内で、少年は再び叫び始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
emiria(プロフ) - 真依いちごさん» 返信遅くなってすみません！うおおおおおっめっちゃやる気出てきました！ありがとうございます！！！いちごさんの推測通り、紅魔館メンバーを登場させてみました！可愛いですよね、フランちゃん...(´艸｀*)リヴァイ兵長もありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年11月22日 14時) (
レス) id: e31448c8fa (このIDを非表示/違反報告)
真依いちご - emiriaさん» この小説面白いです！テスト頑張ってください！もしかして、東方好きですか？レミリアとか、フランとか出てますけど。違かったらすみません！面白いです！リヴァイ兵長からも一言！「おい。emiria。頑張れよ。」だそうです！頑張れ！ (2019年11月18日 23時) (レス) id: b847c3d297 (このIDを非表示/違反報告)
emiria(プロフ) - 返信遅くなってしまいすみません。ありがとうごさいます！！これからも頑張ります(≧▽≦) (2019年10月27日 10時) (レス) id: e31448c8fa (このIDを非表示/違反報告)
ナオ - めちゃめちゃ面白いです！！これからも頑張ってください！！！！ (2019年10月26日 9時) (レス) id: 1a6e68d0a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：emiria | 作成日時：2019年10月13日 9時
