紅魔の聖戦 ページ21
今から約二千年ほど前の事。
世界で一番大きな大陸の北の端に、大きな紅い屋敷が建てられた。
その屋敷には、当時最大の権力を握っていたとされる吸血鬼の一族が住んでいた。
その一族は、大きな屋敷の中で不自由ない唯がな暮らしを送っていた。
ーーーただ一人を除いて。
この屋敷の主はレミリア・スカーレット。
吸血鬼の姉だった。
彼女には妹がいたのだが、妹を溺愛しすぎたために妹を地下深くの部屋から出させなかった。
その妹の名前はフランドール・スカーレット。
一族の中でもずば抜けて強い“暴力的な破壊力”を持っていたため、この地に住んでいた人々から恐れられていた人物であった。
彼女はずっと、孤独だった。
それでも、自分が尊敬する姉のため、姉のいう事を聞いて地下でずっと息を殺したように過ごしていた。
そんなある日。
“もう私はお姉さまの言いなりになんてならない！”
フランドールの怒りが爆発した。
彼女は怒りに燃え、地下を飛び出し地上へと駆け出した。
今思えば、彼女の怒りが爆発したのはこの時だけではなかった。
彼女の可愛らしい部屋には、握りつぶされて中身が飛び出しているぬいぐるみや人形、
投げナイフの的にされてズタボロになったクッション。
さらには、吸血されつくしてバラバラに解体された生身の人間の死体が転がっていた。
彼女はこれまでにも、小さい怒りの爆発を抑えきれなかったのである。
誰もが恐れていたその破壊力で、屋敷の使用人を次々と葬った。
その時の彼女の顔は、悲しさにあふれ、泣いていたという。
彼女は怒りのあまり、自分の姉をも殺してしまった。
彼女はふと我に返った。
後ろにあるのはグシャグシャになった屋敷と、愛すべき姉の死体だけ。
悲しみに暮れ、彼女は死んでしまった。
だが、彼女は死にきれなかった。
彼女の魂は世界を漂い、ある少女の肉体へ入っていった。
その魂を宿した少女は、幾多の災害から人々を救い、生き神としてまつられた。
その少女が死んだあと、魂は別の少女のもとへ訪れる。
まるで、心のよりどころを探すように。
やがて、その魂を宿す少女のことを魔導師と呼ぶようになった。
魔導師たちは、人々のために生き、命を絶つことを義務とされた。
魂は今も生きている。
魔導師もまた、存在している。
この関係に、終止符は打たれないだろう。
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emiria(プロフ) - 真依いちごさん» 返信遅くなってすみません！うおおおおおっめっちゃやる気出てきました！ありがとうございます！！！いちごさんの推測通り、紅魔館メンバーを登場させてみました！可愛いですよね、フランちゃん...(´艸｀*)リヴァイ兵長もありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年11月22日 14時) (
レス) id: e31448c8fa (このIDを非表示/違反報告)
真依いちご - emiriaさん» この小説面白いです！テスト頑張ってください！もしかして、東方好きですか？レミリアとか、フランとか出てますけど。違かったらすみません！面白いです！リヴァイ兵長からも一言！「おい。emiria。頑張れよ。」だそうです！頑張れ！ (2019年11月18日 23時) (レス) id: b847c3d297 (このIDを非表示/違反報告)
emiria(プロフ) - 返信遅くなってしまいすみません。ありがとうごさいます！！これからも頑張ります(≧▽≦) (2019年10月27日 10時) (レス) id: e31448c8fa (このIDを非表示/違反報告)
ナオ - めちゃめちゃ面白いです！！これからも頑張ってください！！！！ (2019年10月26日 9時) (レス) id: 1a6e68d0a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：emiria | 作成日時：2019年10月13日 9時
