After Story2-2 ページ41
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入学式の時からビビッ！ときて、
俺がつるむなら絶対こいつやな！って、
ずっと仲良くしてたやつ。
「おぅ！ 流星！ 部活終わり？」
俺はサッカー部で、そいつは野球部。
俺は全然そんなことなかったけど、
そいつは中学時代から野球うまくて、
他校からもスカウト来てたのに、わざわざこの学校に、
しかも受験して入ってきたっていうツワモノや、
って噂がどんどん広まって、
羨ましかったと同時に、友達として鼻高かった。
やけど、
「は？ うそやろ、？」
ある日突然、そいつが部活をやめた。
はっきり覚えてる。
ちょうど、野球部の夏も終わって、
俺らの夏休みも終わろうとしてた頃。
「俺さ、ちょっと珍しい病気になってんよ。笑」
病気を伝えてくれたのも、同じとき。
聞いたことない名前すぎて、
家に帰って、パソコンで調べまくった。
「治療法ないん？ 死ぬってほんまなん！？
俺、いややっ、お前死ぬとか嫌やって！」
治療法はなし、5年は生きれない。
見るたび見るたび涙が止まらんくなって、
早くドッキリ大成功！って言うて！、
って、あいつにメールしたっけ。笑
「あー、いけるいけるー。 俺、治療法見つかったら、
1番に使わせてもらう予定やから！笑」
ドッキリじゃない。
2学期が始まって、冬に近づいていくうちに、
あいつの足が動かんくなってきてるのを見て、
やっと実感できた。
ほんま辛かった。
そんな友人がおるのに、
俺はのんきにサッカーしててええんかなって。
「移動教室やんな？ 教科書持つわ。」
「おぅ！ ありがとう！
ちょっと待ってな…っしょ、と。」
移動教室にはすぐに出られて、
且つ、いつでも手を貸せるように、
そいつの席は、1番前の1番ドア側。
歩くのがゆっくりになって、
席からすんなり立てなくなって、
階段はクラスのラグビー部に背負ってもらって、
制服のズボンをめくれば足には歩行補助器具がついて。
そして年が明けたら、
家からごっつい杖を持ってくるようになった。
「それなんなん？」
「これ？ マサオ。笑」
「へぇ、ええやん。 支えてくれそう！」
ロフストランドクラッチ。
今でやったらわかるけど、その当時は、
ほんまにマサオっていう杖やと思ってたからな。笑
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のん(プロフ) - この作品大好きです。素敵な作品をありがとうございます。表現素晴らしいです。涙が止まりません。一瞬でファンになりました。 (2020年7月25日 2時) (
レス) id: 56343318d5 (このIDを非表示/違反報告)
ごま - 声出して泣くくらい本当に号泣です。素敵な作品に出会えてよかったです!ありがとうございます。 (2020年5月10日 1時) (レス) id: d07563048d (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - 初めまして！久々に小説で号泣しました。友人に勧めたくなるくらい素晴らしいお話に出逢いました。ありがとうございました。 (2020年5月6日 17時) (レス) id: a6f24fa91f (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - はじめまして、知り合いに勧められて一気に読みました。途中から涙が止まらなくて、親には心配されました笑多分何回もまた読みに来ると思います、最高の作品でした。作者さんの他の作品も読んでみますね。素敵な作品をありがとうございました。 (2020年5月5日 9時) (レス) id: f84ebdac68 (このIDを非表示/違反報告)
たぁ(プロフ) - こんにちは。もう一度読みたくなってきちゃいました笑 ほんとにこの作品素晴らしいです>_< 何度涙を流したことか…最高の作品をありがとうございます。 (2020年5月4日 17時) (レス) id: 4b1a527b81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 x他1人 | 作成日時：2017年1月4日 18時
