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「おう大毅ー！ げんきかー！？」
「元気かー？ ってか元気そうやね？笑」
また、遊びに行ってもいいですか？
そう神ちゃんから連絡が来た時は、
正直、少し迷いました。
それは、記憶障害が始まっていたから。
もしかしたら、彼らのこと、
忘れちゃってたりしないかな、って、
ちょっと不安だったんです。
それに、予定が決まったのが9月中旬ってことで、
季節の変わり目に体調面が心配やったし、
また、少し不自由が増えた大毅に、
2人ともびっくりしないかなって。
考えれば考えるほど不安だらけだったのですが、
「…めちゃめちゃ笑ってるし。」
やっぱり、全くそんなことありませんでした。
2人の顔を見れば、すぐに目を見開いて喜んでましたし、
話しかけられれば、まぁ雰囲気だとは思いますが、
ふむふむ、相槌を打っていましたし。笑
なんか、改めて、
19歳の男の子の表情を見た気がしました。
青春の顔と言いますか、
学校や部活ではこんな顔をしてたんだなぁって。
「ゆっくりしてってな？」
「「ありがとうございます！」」
その頃、たまたま、
大毅のやりたいことリストを見返したんです。
数年前にチラシの裏に書いてもらったアレ。笑
リビングにある、学校行事の手紙が入ったファイルを、
掃除してたら見つけて、読んでみたのですが、
「……これっ、」
気づいたんです。
これ、ほとんど叶えられてないんじゃないか、って。
青春も、男子高校生も、彼女も、
野球も、病気も、走ることも。
望と旦那は、まぁ彼らに聞いてみないとわかりませんが、
私なんて、全然、むしろ変わりっぱなし。
悔しかったです。
どうしたい？って希望を聞いときながら、
そのほとんどが叶えられてなかったなんて。
ですが、それは、
周りが少しずつ、
代わりに叶えてやってくれていたことにも気づきました。
その1番が、野球。
まさか、あの望がね。
走り回って、どろんこになって、
絶対、甲子園に出るって言い張って。
青春は、流星くんと神ちゃんが持って来てくれます。
彼女はまぁあれやけど、
いろんなところへ遊びに行ったり、
今の彼らにしかできない話をしたり。
本当に、嬉しかったです。
大毅は周りの人に恵まれてるなぁ、と強く思えて。
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のん(プロフ) - この作品大好きです。素敵な作品をありがとうございます。表現素晴らしいです。涙が止まりません。一瞬でファンになりました。 (2020年7月25日 2時) (
レス) id: 56343318d5 (このIDを非表示/違反報告)
ごま - 声出して泣くくらい本当に号泣です。素敵な作品に出会えてよかったです!ありがとうございます。 (2020年5月10日 1時) (レス) id: d07563048d (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - 初めまして！久々に小説で号泣しました。友人に勧めたくなるくらい素晴らしいお話に出逢いました。ありがとうございました。 (2020年5月6日 17時) (レス) id: a6f24fa91f (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - はじめまして、知り合いに勧められて一気に読みました。途中から涙が止まらなくて、親には心配されました笑多分何回もまた読みに来ると思います、最高の作品でした。作者さんの他の作品も読んでみますね。素敵な作品をありがとうございました。 (2020年5月5日 9時) (レス) id: f84ebdac68 (このIDを非表示/違反報告)
たぁ(プロフ) - こんにちは。もう一度読みたくなってきちゃいました笑 ほんとにこの作品素晴らしいです>_< 何度涙を流したことか…最高の作品をありがとうございます。 (2020年5月4日 17時) (レス) id: 4b1a527b81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 x他1人 | 作成日時：2017年1月4日 18時
