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「大丈夫、大丈夫。 びっくりしたね？
どう？ まだ、気分悪い？」
目を瞑って、涙を流したまま、
ゆっくりと首を横に振る、大毅。
とりあえず、寝かせてあげようと、
その涙を親指の腹で撫でてやり、
汚れている掛け布団はよけて、
下から私の掛け布団を持ってきました。
「大丈夫？ 寝れそう？」
すると、さらにゆっくりではあったが、
今度は縦に振られた、大毅の首。
それだけで、ホッとしました。
「…よかった。 おやすみ。」
そう言って、布団のお腹らへんを、
リズムよく、トントンと。
小さい頃はよくしてあげたもんです。
特に大毅には。
大毅はほんまに遊ぶのが好きで、
昼寝を忘れて遊び倒す子やったから。
それに比べて、望は2秒で寝る子やったし。
すーっと眠ってくれた大毅の寝顔は、
赤ちゃんの頃から変わってません。
その顔を確認すると、私は布団を洗いに再び1階へ。
気づけば、太陽が昇っていました。
「…A、？」
すると、やっぱり物音を立ててしまっていたのか、
私のいる洗面所まで起きてきた、旦那。
「…あ、ごめん、起こした？」
んーん、と首が横に振られて。
と同時に差された指の先を見ると、
もう日常的に起きる時間になっていました。
「…それよりどうしたん？ それ、大毅の布団やんな？」
「…うん、さっきちょっと吐いちゃったみたいで。
突然電話してきたの、私に。」
その言葉に、目を丸くした、旦那。
「…大丈夫なんか？」
「うん、今はね。 でも、学校は休ませるわ。」
きっと私も旦那も、お互いその理由には、
想像がついていたんだと思います。
頭痛で目が覚めた上に、襲ってきた強烈な目眩。
それにより、少しずつ、
大毅の身体に薬が効かなくなってきていることにも、
私たちは、気づいていました。
「…桐山先生に連絡してみる。」
「ぉん、頼むわな。」
「…うん。 よし、あとは洗濯機で回すだけ。
切り替え切り替え！ 朝ごはん作るね！」
旦那には望を頼み、私はそのまま台所へ。
いつもの朝ごはんを作ろうと、
まな板にはフルーツを並べたのですが、
右手に持った包丁は、
恐怖に怯えているように、
わなわなと震えていました。
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な - 昔から大好きなお話なので、もしよろしければ Wordに内容を書き出させて頂いても宜しいですか？ どこかに投稿やアップなどは一切致しません。 (2023年4月12日 23時) (
レス) id: 144323ef08 (このIDを非表示/違反報告)
mothernature110(プロフ) - 24時間テレビ出てほしいですよね (2017年4月2日 19時) (レス) id: 167eecf0f9 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すごく感動しました。更新大変だと思いますが、これからもお願いします! (2017年1月4日 17時) (レス) id: 129d5a1fa9 (このIDを非表示/違反報告)
こためるこ(プロフ) - ほんとに号泣です ；＿； もう涙止まりません！ 更新頑張ってください！ (2017年1月3日 2時) (レス) id: faa6f22767 (このIDを非表示/違反報告)
smile06302050(プロフ) - はじめまして！Twitter絡ませていただきます！ (2017年1月2日 23時) (レス) id: a1e554584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 x他1人 | 作成日時：2016年12月27日 20時
