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「帰るときはのんちゃんに連絡してって、
だいきには、言うてるから！
あと、夜ご飯は冷蔵庫のチンして食べて？ ごめんな？」
望にそう伝えて、大阪から車で走ること3時間、
私たちは、三重に来ていました。
「初めまして、中間と申します。
本日は、宜しくお願い致します。」
「妻のAです。 よろしくお願いいたします。
あのこれ、つまらないものなんですけど…」
「いやぁー、そんなんよかったのにぃ！
ありがとうございます。 どうぞどうぞっ？」
それは、大毅の通う病院から紹介していただいた、
桜木さん、のお宅を訪ねるため。
桜木さんには、飛鳥(あすか)さんという、
大毅と同じ病気と闘うお嬢さんがいらっしゃいました。
それを聞いて、1度会ってみては、と勧められ、
正直、大毅の、
将来の姿を見てしまうようで怖かったのですが、
一緒に闘う先輩お母さんのお話がどうしても聞きたくて、
旦那を誘い、三重まで足を運んだのです。
「あすか？ あすか？ お客さん。
あすかに、会いにきてくれたんだよ？」
第一印象は、すっごく綺麗な方。
22歳だとお聞きしました。
大学1年生の時に発症してから4年。
お邪魔したリビングにあった、
大きな座椅子にもたれていらっしゃったのですが、
そのお母様の声にはもう、
少しも反応していませんでした。
「もうね、目は一切ダメでね。
耳もほとんど聞こえていないんです。」
そう言うと、何やら、
ひらがなのついたボードを持ってきた、桜木さん。
そして飛鳥さんの肩をそっと叩き、
手を取ったかと思えば、そのボードの上に、
スルスルと這わせ始めました。
「文字が浮き出てるんです。 触ってみます？
あすかも、もうとっくに話せないですし、
基本の会話はこれでやってます。」
まぁ、すぐに忘れられるんですけどね？
そう言って、桜木さんがケラケラと笑えば、
飛鳥さんも少し穏やかな表情をしてらっしゃいました。
目を覆いたくなった。
その気持ちがなかったと言えば、
それは真っ赤な嘘になります。
ですが、桜木さんと飛鳥さん、
微笑み合う2人の関係をずっと見ていると、
大毅ともこうやって、先はまぁ見えにくいのですが、
未来を一緒に歩んでいきたい、と、
強く思わされました。
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な - 昔から大好きなお話なので、もしよろしければ Wordに内容を書き出させて頂いても宜しいですか？ どこかに投稿やアップなどは一切致しません。 (2023年4月12日 23時) (
レス) id: 144323ef08 (このIDを非表示/違反報告)
mothernature110(プロフ) - 24時間テレビ出てほしいですよね (2017年4月2日 19時) (レス) id: 167eecf0f9 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すごく感動しました。更新大変だと思いますが、これからもお願いします! (2017年1月4日 17時) (レス) id: 129d5a1fa9 (このIDを非表示/違反報告)
こためるこ(プロフ) - ほんとに号泣です ；＿； もう涙止まりません！ 更新頑張ってください！ (2017年1月3日 2時) (レス) id: faa6f22767 (このIDを非表示/違反報告)
smile06302050(プロフ) - はじめまして！Twitter絡ませていただきます！ (2017年1月2日 23時) (レス) id: a1e554584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉都香 x他1人 | 作成日時：2016年12月27日 20時
