34. ページ34
.
「よお、だいきー！ 久しぶりぃ！」
日はすぎて夏休み初日。
その日は約束通り、
あのイケメンでちょっと変な流星くんが、笑
1年の時のメンツを連れて我が家に遊びに来てくれました。
「…こんちわー。」
もちろん神ちゃんも。
大毅経由で連絡先を交換して、
ちょいちょい遊びに行くようになってたらしい、2人。
オシャレ、という趣味が合ったらしく、この日も、
かなりオシャレな格好をしていた印象があります。
そして流星くんを中心に、みんなで前々から計画練って。
大毅も一緒に楽しめそうな遊び方を、
考えてくれていたようでした。
「だいき、薬持ったー？」
「…んー。」
「赤で行くの？ 銀で行くの？」
「……ん？」
「赤？ 銀？」
「……あか、かなぁ、」
ちなみに、
赤とは手動の車椅子、銀とは電動の車椅子のこと。
やったらめったらスタイリッシュなやつを、
お、お義父様が買おてくださってっ…
値段は、言えませんっ！
言ったら、さらに頭が上がらなくなるんでっ！
「よし、椅子のベルトもおっけー。持ち物もおっけー。
マサオは？ 連れてく？」
「…いい、笑」
「でも、足に器具つけてんのやろ？」
「…マサオ、は、じゃーま。笑」
さらにゆーったり喋るようになった大毅と、
部屋でいろいろ最終確認をし、万端になったところで、
みんなに待ってもらってるリビングへ。
なんか久しぶりに、
大毅がウキウキしているのを見た気がしました。
「じゃあ！ みんな！ よろしくお願いします！」
「はい！ お母さん！
ぼくにだいきくんをゆだねてください！」
そう言って、ぺこりと頭を下げる私に、
自信満々に返事をしてくれた、流星くん。
その喋り方はやっぱどっかアホそうで。笑
ちょっと心配でしたが、
全員で7人もの伸び盛りの青年がいるから、
まあ大丈夫やろう、と、
とりあえず、私の電話番号を神ちゃんに伝えて、
大毅を見送りました。
「ええなぁ。 俺も遊びたい。」
「のんちゃんは、もうちょっと我慢やなぁ。
だって、だいきの行ってた高校行きたいんやろ？」
「あ、そうなん？ 俺、初耳。」
「だって、おとんに言うてへんもん。笑」
そして、望も部活に行くから見送って。
残された旦那と私も、実はその日、
あるところに出かける用があったのです。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2044人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
な - 昔から大好きなお話なので、もしよろしければ Wordに内容を書き出させて頂いても宜しいですか？ どこかに投稿やアップなどは一切致しません。 (2023年4月12日 23時) (
レス) id: 144323ef08 (このIDを非表示/違反報告)
mothernature110(プロフ) - 24時間テレビ出てほしいですよね (2017年4月2日 19時) (レス) id: 167eecf0f9 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - すごく感動しました。更新大変だと思いますが、これからもお願いします! (2017年1月4日 17時) (レス) id: 129d5a1fa9 (このIDを非表示/違反報告)
こためるこ(プロフ) - ほんとに号泣です ；＿； もう涙止まりません！ 更新頑張ってください！ (2017年1月3日 2時) (レス) id: faa6f22767 (このIDを非表示/違反報告)
smile06302050(プロフ) - はじめまして！Twitter絡ませていただきます！ (2017年1月2日 23時) (レス) id: a1e554584d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茉都香 x他1人 | 作成日時：2016年12月27日 20時
