1番逢いたい人2(黒) (ページ10)

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｢…うぅ、はい。｣

渡｢…そうだよね。
目黒のこと好きなわけだしね。｣

｢……そうなんですけど。
でも、なんか自分から
もう心の準備出来たから良いよって
言うのもですね、その
は、恥ずかしくてですね…｣

私は下を向きながら、
最後声を小さくしながら言った。

渡｢…まぁ、確かに女の子から
言うのも恥ずかしいよね。
…でも、男の俺から考えて言うとさ、
目黒も待ってると思うよ。｣

｢…え？｣

渡｢…いやー、ほんと
Aちゃんのこと大事に
してんだなって思うよ、目黒は！｣

そうなのかな…。
蓮も待ってるのかな。
しかも大事にしてるって。

｢…そうなんですかね？｣

渡｢…うん。
大事だからこそ、
安易に手出せないって
言う感じかな。俺から見てたら。｣

ーどうせ先長いんだし。

そういやこんなことも
蓮言ってたな。

｢…そ、そうですか。｣

渡｢…そうそう。
だからさ、まぁ、焦らなくても
いいと思うんだけど、
機会があったらAちゃんから
言ってみたらいいよ。
目黒、絶対喜ぶからさ！｣

｢…は、はい。
焦らずですね。
い、言ってみます。｣

渡｢…ははっ！！
めっちゃAちゃん声小さっ！！｣

そんな笑わなくても！！
だから、男性の翔太くんに
こんなこと言うの恥ずかしいんだってばっ！！

｢…恥ずかしいんですって！！
あ、ていうか翔太くんこそ
澪と普段、どんな話とか
するんですか？｣

そうそう！
澪聞いても恥ずかしがって
あんま言ってくんないんだよね！！

渡｢…えー？俺と澪の話は
勘弁してよ！｣

｢…なんですか、それ！？
自分は根掘り葉掘り色々
私と蓮のこと聞くのにず、ずるいです！｣

渡｢いやー、だって
Aちゃんと目黒は中学生の
恋愛って感じで面白くってさ笑｣

｢だ、誰が中学生なんですか！！｣

失礼な翔太くん！！

渡｢ははっ！！ごめんごめん！！
…じゃあ澪には
俺が言ってたって秘密ね。｣

｢…は、はい！｣

観念して澪との話を
教えてくれた翔太くん。
澪のこんなところが可愛くてさ、
と言う翔太くんは
もう澪にデレデレで笑
私も澪のそういうとこ
可愛いって思うので分かります！
と共感していた。