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目｢…ちょっと、聞きたいこと
あんだけど。｣
｢…うん？何？｣
目｢……今日、泣いてたのって
本当にメンバカラーの秘話
聞いたからだったわけ？｣
ﾄﾞｷｯ
…ま、まぁ、ラウくんに
バレてたから蓮にも
バレてるとは思ってたけどさ。
……で、でも恥ずかしいし、
蓮には言えない。
｢…う、うん。そうだけど。｣
目｢……ほんとに？
ちゃんと俺の目見て。｣
と、私の目をじっと見てくる、蓮。
な、なんか声もちょっと
優しいし、黙ってるの無理かも…。
｢…うん。それも感動したのは
本当なんだけど、｣
目｢…うん。やっぱ、他にもあんの？｣
やっぱ無理か、黙ってるの。
｢…あ、あのね、さっくんが
その、蓮が私と再会してから
笑顔なこと増えて
明るくなった気がするって。
…それで、私が蓮の心のビタミン剤
というか、安定剤みたいに
なってて良いねって言ってくれて…。｣
目｢…………｣
｢…これからもめめのこと
よろしくねっても
言ってくれて、
あ、そうそう！
ラウくんにも泣いてたのは
本当にそれだったのかって
さっき聞かれて話したら
ラウくんにもほんとそうだよねって
めめのことよろしくってまた言われてさ。｣
目｢…………｣
｢…だ、だからね、
それで嬉しくて泣いたんだけど、
……ご、ごめんね。
やっぱ蓮は思ってなかったかな？｣
蓮、なんか黙ってるし、
違ったのかも…。
目｢…思ってるよ。｣
｢……え？｣
目｢………すごく思ってる。
佐久間くんやラウの言う通り。
…俺、Aがそばにいないと
ダメだから。｣
｢…………｣
目｢……だからさ、これからも
俺のそばで笑っててくれる？｣
｢……う、うん。
私も蓮のそばにいたい。｣
目｢……うん。ありがと。｣
と言ってまた私の頭の上に
ポンと手を乗せる蓮。
ず、ずるい。
そんなこと言ってくれるなんて
また泣いてしまう。
目｢………すぐ泣くのな。お前って。｣
｢……だ、だって。｣
目｢………笑った顔が好きって言ってんのに。｣
｢………そ、そうかもだけど。｣
目｢………ほーら。笑えって。｣
蓮がそう言って
私の頬を引っ張って
笑わそうとしてくる。
｢……い、いひゃいって、蓮。｣
目｢………はははっ！いひゃいって！｣
もう、蓮の方が笑ってるじゃん。
｢……ほ、ほっといてよ。もう。｣
めっちゃ顔赤いし。恥ずかしいし。
私はうつむき加減で言った。
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作者名：さつき
| 作成日時：2021年4月11日 17時
