言えなかった気持ち(黒)4 (ページ45)

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岩｢……ま、そんな感じでさ、
その後、佐久間にAちゃんや愛未ちゃんの
写真結構見してもらってて
名前もフルネームで
聞いてたから、すぐ分かったんだよね。
Aちゃんのこと。｣

｢………｣

……めぐが私と同じことを？

元気で笑っていてくれたらいいって。

………というか、なんで寝てる
私の頬触ってたんだ？

………めぐの気持ちが全然分からない。

と、私が下を向いてそんなことを
考えていると、

岩｢……Aちゃん、難しく考えずにさ、
まずは愛未ちゃんに自分の気持ち
言ってみたら？｣

｢…え、愛未にですか？｣

岩｢…そ。そんなさ、他人が言ってたこと
気にせず本人に聞かないと
愛未ちゃんが目黒のこと
好きなのかとか分かんないんじゃね？｣

ひーくんは頬杖をつきながらそう言った。

……でも、

｢……私がそう聞いたら愛未は
好きでも好きじゃないって
無理して嘘つきそうな気がします。｣

…そう。
優しいからな。愛未は。

岩｢…俺は違うと思うけど。｣

｢…え？｣

岩｢…Aちゃんにだからこそ、
嘘とかつかない感じするけどな、
愛未ちゃんは。｣

｢…私だからこそ、｣

岩｢…うん。だって、幼なじみ兼親友
なんでしょ？｣

ひーくんは優しく微笑んでそう言った。

……そうだよね。

愛未は私のかけがえのない幼なじみで
そして親友だもんな。

さっくんやきょもくんもだけど、
…めぐとのことも何かあったんじゃないかって
何度も聞いてくれたのに私、

そう思ってまた私が下を向いてると、

岩｢…なんか、佐久間から聞いたけど
こないだ、Aちゃんが居ない時の
食事会も愛未ちゃん、Aちゃんが
居ないとつまんないって嘆いてたらしいよ。｣

｢…え、愛未が？｣

岩｢そうそう。そのさっき、俺に
話してくれた2年前のことも
話してくれないし！ってさ。｣

ひーくんは笑いながら
佐久間もAいないと
きょもと愛未の兄妹喧嘩とめる人も
いないし大変だった！とか言っててさと
続けて言う。

……そうだったんだ。