言えなかった気持ち(黒)4 (ページ37)

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それで翌日、
ジムに行ってトレーナーさんが来るまで
ひーくんとまた
トレーニングの話をしながら
自主トレをしていると、

岩｢…そういやさ、Aちゃん
こないだ、目黒となんかあった？｣

｢……え！？な、なんでですか？｣

突然、ひーくんから
そんなことを言われたので
思わずランニングマシーンから
ちょっと落ちそうになった私。

い、いやほんとな、なんで！？

岩｢……ぷっ！なんかあったんだ。｣

ひーくんがAちゃんって
ほんと分かりやすいねって
言いながら笑っている。

｢…ぜ、全然何も！
というか、な、なんでそう思ったんですか？｣

うん、そうそう！

岩｢…いや、佐久間がしきりに
目黒にAとなんかあったよね？
だよね？ねぇ、めめ！って
ずっとって言うぐらいしつこく
聞いてんだよね。ぷっ！｣

あ、さっくんか…
なるほど。

｢…そ、そうなんですか。
というか、笑いすぎでは、｣

そ、そうそう！
何がそんなに面白いんだ…

私がじーっと
ひーくんを見ていると、

岩｢ごめん、ごめん。
いや、Aちゃんも面白いんだけど
…その、佐久間に聞かれた時の
目黒がさ、｣

｢え、めぐが？｣

岩｢うん。目黒が
顔赤くしてて…何にもないですけど。
って言ってるからまた面白かったんだよね。｣

と、ひーくんがまたクククと笑っている。

……顔、赤くしてって、
なんで？