ドリームアゲイン(黒)番外編 (ページ22)

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…ちょっと前って
別に全然、あいつ、いつもと
変わりなかったし。

俺がそう考えていると、

花那｢…あー、大丈夫。大丈夫。
普段、真面目に部活に来る
Aが中々来ないのを心配した
佐久間くんがA、探してて
で、私にもAちゃん知らない？
って聞いてきて一緒に探してたところに
そのファンクラブの人から
ぶたれそうになってたのを
佐久間くんが間一髪で助けたから。｣

向｢…そうだったんや。｣

目｢…佐久間くんが。｣

…そういえば、こないだも
さっくん先輩がね！って
楽しそうに俺に話してたな。
漫研は中等部と高等部合同で
やってるし。

向｢で、でも、さっくんからも
一言もそんなこと聞いてへんで！
普段だったら言ってくれるはず、｣

目｢…確かに。｣

康二が口酸っぱくして
同じ部活の佐久間くんには
言ってるもんな。
Aに何かあったら教えてくれって。

花那｢…それもさ、佐久間くんは
2人に言った方がいいから言うって
言ってたんだけど、
Aが絶対にやめてって、
お兄ちゃんもだし、特にめめにはって、｣

目｢…特に俺？｣

…なんで？

花那｢…めめに責任感じて欲しくないし、
もうすぐ受験だしってね。｣

…責任って。
感じるだろ、絶対。
俺のせいで呼び出しくらって
危ない目にあってんのに。

てか、受験って別に
中高一貫校だし、そんな難しいやつでも
なかったのに…

向｢あ！だから、ちょっと前に
珍しくさっくん、家まで
Aのこと送ってくれたんや！｣

目｢…え、そうなの？｣

花那｢…いや、その時点で気づいてよ。
康二くん。｣

向｢い、いやさ、Aに
珍しいなーって聞いたら
漫画の話もっとさっくん先輩と
したかったからって答えてたから
そうなのかなと…｣

花那｢…まぁ、確かにもっともらしい
答えだけどさ。｣

深澤はやれやれという目で
見てる。

あ、というか、