ドリームアゲイン(黒)2 (ページ47)

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花那｢もう、見てらんないから
私が決めるけどさ！｣

｢…え、何？花那？｣

花那｢今年さ、久しぶりに
あのイルミネーションあるらしいんだよね。
お母さんから聞いたんだけど！｣

｢…え、そうなの！？｣

…そうなんだ。

ほんと何年かに1回しかないから
レアだもんなー。

結局、1回も見れてないけど。

花那｢そう！
だからさ、蓮くんに
イルミネーション一緒に行こうって
言って、告白もついでにしな！｣

｢…えー！？｣

花那が声高らかにそう言った。

む、無理に決まってる！！

そ、そりゃ、私も一緒に行きたいけど、

…彼女さんいるから
無理だろうし。

で、告白なんてもってのほかだし！

だから、ついでで出来るもんでもないし！！

私が必死に頭でそう考えていると、

花那｢無理！とか思ってるところ
なんだけど、これは決定事項だから！｣

｢…な、なんで分かったの！？
だってさ、その彼女さんいるだろうから、
誘うのも告白するのも、｣

…うん、申し訳なさすぎる。

花那｢つべこべうるさい！
決定事項だって言ってんでしょ！？
とにかく、しないと
あんた、うちの病院クビにするから！
お父さんやお兄ちゃんに頼んで！｣

｢え、嘘でしょ！？｣

ど、どんな職権乱用なの！？

花那｢嫌なら蓮くんに
明日、まずはイルミネーション
一緒に行こうって誘うこと！いい！？｣

｢…で、でも、｣

花那｢クビになってもいいわけ！？｣

｢わ、分かりました！｣

花那がそれでいいのよ！と
満足気に笑顔になって
あ、当日の服また考えてあげるからさ！私が！
と、何やら楽しげで…

…私はどうしたら？

というか、明日、絶対に
めめと目をまた合わせられる気がしない。

ー…嫌？俺とキスするの？

だ、だめだ！！

また思い出している！

…でも、誘わないと病院クビになるし、
それは嫌だし。

う、うん。
とりあえず平常心で
落ち着いて行かなきゃ。

私は花那が帰ってから
1人で家で明日のシミュレーションを
していた。