なごりおしいこと ページ7
ポムニとガングルから、そのものを見ながら外のデジタル空間を知る。それは、広がる電子の芝生や湖やゆうえんち的な役わりをもつサーカスなど。空に浮かぶお月さまは、わたしたちを見てて少し気になる。
「やあ、ノーレにここを紹介出来たかね？」
「ええ、まあ……大方は……」
「それなら構わないよ！後は彼女が覚えてくれるだろうからね！」
気づくと、ポムニやガングルから離れててケインのそばにいた。どういうことかと分からなくても、ケインはにこにこ目を閉ざしているだけでそこらへんは何も言わない。
「じゃあ、またね。何かあったら言ってね……？」
「私で良ければまた手伝うわ……？ね……？」
「おお、早くも人気者ですね！少し妬いちゃいますよ？」
ケインに顔に指をつんつんさせられ、くすぐったくてちょっとへんな声が出る。はずかしかったけど、周りが気にしてないのがまだ救いかもしれない。そのあとは彼女たちとわかれて、わたしとケインだけになる。
「どうでしたか？ご感想をお願いします！」
ふしぎでおかしなふんいき。それがずっとわたしについてきて、ちょっと不安になった。
「ふむ……まあ、時期に慣れますよ！ここは素敵なデジタルサーカスなんですから！」
でもなれたら、元の自分らしさが消えてしまうような気がする。元の自分なんて、おぼえも知識もないけど。
「そうですか……私はここに来る前のことや、そこで出逢った最初で最後にお慕いする方のことはよーく覚えてるんですよ？私に笑いかけてお話ししてくださったりほめてくださった麗しい姿は、今も思い出せる程に鮮明で……あっ！寂しくはありませんよ！」
わたしを見ながら少しものおしそうに話すようすは、なんだか今でもそれがつづいているような。でも前って言ってたから、心の中で生きるなんちゃらかんちゃらか。実在はもうしてないかもしれない。
「まあ、このお話は別の機会にして。後は好きなようになさってください！もしひとりでいたい時やお休みになりたい場合は、バブルや私に申しつけてください！すぐにお部屋に案内します！」
マシンガンのように話しつづけて平気かな、わたしはまだかつぜつもわるいし言葉もそんなに覚えてないからちょっとうらやましい。
「羨ましい……？ああ、そう思っていただけるなんて……至極光栄です！ええ、大丈夫ですよ！きっとノーレさんなら、言葉をすぐにたくさん覚えます！私が保証します！」
それならそうかも、彼の言葉は重みがあるから。
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さとうみさん(プロフ) - エヌアさん» はい、彼は基本的に温厚ですからね。誰でもそうなので、多分特別なベルダースなキャンディはくれないと思います、多分。今作もとある曲たちを異色混合させまくったので原型があんまりないです。はい。進んで行ったら片鱗はあるかもですね。 (1月10日 18時) (
レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - 新作読みました!優しいですね…（泣）ケインってもう凄い！不気味がまたいいって物もあります！ (1月10日 8時) (レス) @page8 id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
さとうみさん(プロフ) - エヌアさん» ありがとうございます、今回は全方向な彼を魅せれたらなと思います！不気味が強くなると思いますけど（笑） (1月9日 20時) (レス) id: 563e8e19e1 (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - 最近、目が悪かったので目の保証になるぐらいいい文章でした！ (1月9日 13時) (レス) id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
エヌア - ケインがメインなんですね！もう、なんと言ったらいいか分かんないぐらい嬉しいです！こんないい作品を作ってくださりありがとうございます！ (1月9日 13時) (レス) @page7 id: 0bd8eb1c3e (このIDを非表示/違反報告)
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