ジュプトル ページ4
※引き続きポケダン軸、主人公はポケモン(パートナーもお好きなポケモンで)
サメハダー岩のパートナーの元住居に隠れて住み着きながら、作戦会議や行動を繰り返している。いつかくるディアルガとの戦いのための下準備だ、着々と進めていくしかできない。
「A」
身体を揺さぶられて、ゆっくり目を開ける。見開いた先には、真っ暗の空とお月様の光が海面を照らしている。
まだ夜だ、どうしたんだろうか。
「起こしてすまない、オマエと話せる時間は今しかないと思ったんだ」
ジュプトルがわたしを起こしていた。
別に良いよと言いながら、ジュプトルにふらふらする小さくなったような身体を抱えられてサメハダー岩の空間から出て行くことになった。
「人間だった時は、Aが大きかったな」
確かに彼の方が小さかった気がする。
わたしはもう随分と小さなポケモンに変わった。ジュプトルと居た記憶は、全然無いと言っても良い。だけど、わたしはわたしだって言ってくれたからとても嬉しい。
「綺麗な景色だ、昼夜や変化があるものなんだな……」
未来の世界は、時の流れが無い。今の世界みたいな、昼と夜で空の色はがらりと変わることはない。
わたしはその未来の世界の住人で、やや珍しい人間だったらしい。よく覚えてないや。
「オマエはこの世界が愛おしいのか」
もちろんだ、この世界を守る為にジュプトルと手を組んでいる。
頷いて答えると、わたしの頭に緑色の手を伸ばして撫でてきた。何故かよく頭を撫でられるし、ちょっと嬉しいし何だか懐かしく感じる。何だかんだ言って、奥底は少し覚えているのかな。
「そうか、記憶を失くしても気変わりしていないみたいで良かった」
ジュプトルを見上げると、黒の眼差しと目が合う。鋭いけど、どこか優しい気持ちが見える。
「Aがポケモンになったと気付かなかった時は、オレにも落ち度があるな……」
別に気にしてないのだけど。
でも、桃色のセレビィの方がわたしのことをすぐに見抜。ちょっと複雑なのかな。
「この重大な事柄が終わったら、この世界でAとアイツとでずっと暮らしたい」
ここでわたしたちと居たいと言ってくれるなんて、とても嬉しい。
すると今度は、わたしの身体をそっと抱き上げて目線を合わせてくれた。驚いて目を丸くしていると、珍しく笑った。
「平和な世界で、オマエと暮らすのが夢でもあるんだ」
また頷けば、嬉しそうに頭をまた撫でられた。すぐに地面に下ろされた。
いつか来る平和な世界の為に、彼とパートナーと一緒に今を懸命に頑張るんだ。
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さとうみさん(プロフ) - 彩華姫さん» コメントと感想ありがとうございます。彼を書くと重々しい存在に変貌しちゃって……原作以上に執着が激しいタイプになります。そのように仰っていただけて光栄でございます。 (1月26日 22時) (
レス) id: aad9d9a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
彩華姫(プロフ) - え？最高かよ。スグリ君可愛い！一生見ていたい！ (1月26日 11時) (レス) @page37 id: 8536fab23c (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - さとうみさんさん» ヤンデレですか？！？！気になりますね.....無理の無い更新で頑張ってください！ (9月12日 13時) (レス) id: 2f33ea34aa (このIDを非表示/違反報告)
さとうみさん(プロフ) - ひなさん» ご感想ありがとうございます。実はヤンデレ書こうと思ったんですが、急にこっちのお話が書きたくなってこっちになりました。ヤンデレトウヤくんはべつの機会に……(予定未定) (9月12日 6時) (レス) id: aad9d9a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 書いて頂きありがとうございます！！再会のお話とっても好きです....！！ (9月12日 6時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
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