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クレセリア ページ23
夜の空に落ちて行く。これは比較ではなく、今の状況だ。
「だずげでっ"ぇ"え"え"え"！！！」
下から強く受ける風を感じると、自分はこれから死んでしまうのだと嫌でも分かる。何でこうなったの、さっきまで突然現れたボーマンダに勝手に運ばれてたから！それで放されたから！それが空中！殺す気か！
死にたくない、まだやり残したこといっぱいあったのに。走馬灯なのか、色んな思い出が駆け巡っていく。ろくな思い出しかねー！死ぬしか道無いじゃん！内心までも大絶叫で、もうすぐ何も見えなくなるんだと思うと悲しくなる。もうどうでも良いやと目を閉ざした。
「ふぎゅう！？」
ばすっと柔らかな物が体中に当たる。驚いて我ながら気持ち悪い声を出した。恐る恐る目を開けると、水色と黄色の存在がわたしをキャッチしたらしい。背中だから顔が見えないけど、頭の飾りがさっきまで散々見た三日月に見える。
「えっ、あ、ああ、あ、れ？だれ？」
するとその初めて見るポケモンは鳴き声を上げた。声がとても神々しくて、心にふんわり優しく染みわたっていく。神秘的な存在のこのポケモンに助けられたらしい。何という幸運だろうと思えた。
「名も知らないポケモン様、ありがとうございます！」
思わず敬語になってそのポケモンにお礼を言った。無礼じゃないかな、名前を知らないのに呼ぼうとしただなんて。しかし特に気にした様子を見せずに再び鳴いて、星空の中を飛んでいる。ややある水色の毛並みの上はとても心地よく、このままが良いと錯覚してしまうし眠気に襲われる。
ふと目が覚める。視界の中に満天の星空と心配そうな顔をしたピィが覗き込んでくる。このコはわたしのポケモンだった、ピィを抱き上げると嬉しそうに鳴いた。わたしがボーマンダにさらわれた時も、必死に応戦してくれていたんだ。そう言えば、さっきまで神々しいポケモン様といた気がする。夢だったのかなと思っていると、ピィが何かを持っていた。見てみると、それは黄色っぽい大きめの羽だった。見れば見る程に目を奪われて、月のような輝きを持っている。
「ああ、助けられたんだ……ありがとうございます」
わたしを助けてくれた心優しい存在からの物だと察して、お礼を言いながら三日月を見上げた。ふとはねが輝いて、あのポケモンの鳴き声が夜風に乗って小さく聞こえて来た。
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さとうみさん(プロフ) - 彩華姫さん» コメントと感想ありがとうございます。彼を書くと重々しい存在に変貌しちゃって……原作以上に執着が激しいタイプになります。そのように仰っていただけて光栄でございます。 (1月26日 22時) (
レス) id: aad9d9a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
彩華姫(プロフ) - え？最高かよ。スグリ君可愛い！一生見ていたい！ (1月26日 11時) (レス) @page37 id: 8536fab23c (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - さとうみさんさん» ヤンデレですか？！？！気になりますね.....無理の無い更新で頑張ってください！ (9月12日 13時) (レス) id: 2f33ea34aa (このIDを非表示/違反報告)
さとうみさん(プロフ) - ひなさん» ご感想ありがとうございます。実はヤンデレ書こうと思ったんですが、急にこっちのお話が書きたくなってこっちになりました。ヤンデレトウヤくんはべつの機会に……(予定未定) (9月12日 6時) (レス) id: aad9d9a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 書いて頂きありがとうございます！！再会のお話とっても好きです....！！ (9月12日 6時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
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