ルカリオ ページ12
青い毛並みが揺れ、肌に落ちて来る。そう言えば、リオルの頃からベッタリする子だったなと何となく思ってた。
「進化してルカリオになったから、甘えん坊は卒業すると思ってたんだけどなあ……」
寧ろその逆だ、大きくなったから接する機会が増えたと言わんばかりにべったりだ。こんな風に育てあげた自分の責任でもあるか。でも可愛いから無問題か。そう言えば、進化条件がなつきだったと思い出す。そう思うと嬉しい。
「パイルのみでできたお菓子食べる？」
喜んで食べる様はリオルの頃とは変わっていない。進化して数日しか経っていないので、リオルの頃の記憶がよく蘇ったり重なったりする。あともう少ししたら、落ち着きのあるルカリオになるんだろうか、それはそれで嬉しいけど寂しくも感じる。
「ん？あ、ああ、何でもないよ。気遣ってくれてありがとう」
ルカリオははどうポケモンというカッコイイ肩書きを持つ。その波動でわたしの感情を読み取ったかのように、心配そうな目をして近寄って来た。本当に僅かな繊細さを読み取るすごいポケモンだ。
気が付くと、お菓子を食べ終わっていたので、これ以上あげると太ってしまうかなと思いつつお菓子の袋を縛る。
「ダメだよーお菓子はこれ以上はあげれないよ。長生きするには、健康的な食生活も必要なんだよ？」
尖った突起物の生える手を外側にして、わたしの手を握る。まだお菓子が欲しいのかなと思って、おちゃらけてその言葉を言い放つ。しかし、お菓子が欲しいという雰囲気ではなく、赤い瞳はわたしを心配という色を佇ませて見てくる。
「ルカリオ……あなたとこれからも過ごせると思うと嬉しいんだけど、まだ間もないからリオルの頃と重ね合わせちゃって……それで少し寂しくなったの」
彼は目を見開いて、わたしを見ている。そして「ルカリオで思いで作ろうね」と笑いながら言う。すると嬉しそうにくわんぬと鳴いた。
「え、ええ！？バトルしたいの！？だ、だめだよ！トレーナーなんて付近にいないし……」
片手だけ離してファイティングポーズを取っていた。バトルがしたいということは分かるけど、いきなりはびっくりするし無理かもしてない。
「じゃあ、明日ね。今日はバトルの練習でもしようね」
ルカリオと一緒に外に出ようとするけど、彼は首を小さく横に振った。何がしたいんだと思ったら、またべったりとくっ付いてくる。また最初に戻ってしまったと、苦笑してしまった。
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さとうみさん(プロフ) - 彩華姫さん» コメントと感想ありがとうございます。彼を書くと重々しい存在に変貌しちゃって……原作以上に執着が激しいタイプになります。そのように仰っていただけて光栄でございます。 (1月26日 22時) (
レス) id: aad9d9a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
彩華姫(プロフ) - え？最高かよ。スグリ君可愛い！一生見ていたい！ (1月26日 11時) (レス) @page37 id: 8536fab23c (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - さとうみさんさん» ヤンデレですか？！？！気になりますね.....無理の無い更新で頑張ってください！ (9月12日 13時) (レス) id: 2f33ea34aa (このIDを非表示/違反報告)
さとうみさん(プロフ) - ひなさん» ご感想ありがとうございます。実はヤンデレ書こうと思ったんですが、急にこっちのお話が書きたくなってこっちになりました。ヤンデレトウヤくんはべつの機会に……(予定未定) (9月12日 6時) (レス) id: aad9d9a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 書いて頂きありがとうございます！！再会のお話とっても好きです....！！ (9月12日 6時) (レス) id: 1ddf176c35 (このIDを非表示/違反報告)
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