【歌い手】同じでも違うもの (ページ11)

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十一日目．運命ページ11

NO.side

彼女は生きるということに目を背けようとした

生きるのを止めようと諦めようとした

その思いが強くなり彼女はじ殺した

彼女のことはニュースで話題になった

幸い、ﾀﾋにはしなかったもの彼女の命はあと少しになってしまった

『・・・なんで』

彼女は下唇を噛んだ

血が出るほどに強く強く

少女は言う

「・・・なんでっ」

少女は自分を責めた

自分のせいで彼女がじ殺を図ったんだと

自分が助けられなかったからだと

少女は泣きじゃくった

だが、彼女は少女にこう言った

『あなたは何も悪くない、これは私が勝手にやったこと。あなたが気に病む必要は無い』

と

彼女はこのとき、悟ってしまったのだ

この世界に生まれてしまったら、二度と運命に抗うことは出来ないということを

彼女は悟ってしまうのと同時に嘘をついた

いや、本心だったのかもしれない

『・・・運命なんて・・・っ』

いつになったら夢は覚めるのでしょう。

いつになったら元に戻れるのでしょう。