今日から君もわたし推し！2 (ページ1)

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side:てつや

「ヤバい、天使見つけちゃったかもしれん…！」

り「出たよ、てつやの惚れ癖」

ゆ「今度はどの子なの？」

青天の霹靂だった。まさに体に雷が落ちたような、そんな感覚。固まって動けなくなった俺に、天使は追い討ちをかけるように優しく笑って言ったんだ。

"…こや、ん？んー…珍しい名前やね！"

り「え、それのどこが恋に落ちる瞬間なの」

ゆ「要はてつやの名字が難しくて読めんかったってだけやん」

「いやでも！落としたノートを拾ってくれる時のしなやかさとか、読み方分からんくて困った顔とか、終いにはこてんって首傾げんのとか！めっちゃ可愛いんだって！」

り「ねぇ、気持ち悪いんだけど熱量が」

部活終わりに部室でいつもの如く、そしていつものメンバーでそんな話をしていた。学年はスリッパの色から同じなのは分かるけど、クラスも名前も分からない彼女に、俺は一目惚れしてしまったんだ。

ゆ「じゃあ明日、その子探しに行く？クラス分からんのでしょ？」

「ゆめまるっ、お前…！」

り「まぁてつやがそこまで言う可愛い子、探してみたい気はするよね」

翌日、約束の昼休みに隣のクラスのゆめまると一緒にりょうを迎えに行った時、2回目の雷が落ちる。なんとりょうが仲良く話しているのが探し求めていた天使だったから。

り「え、もしかしてあの話Aだったの？」

『？何のことー？てか、りょうのよく話してたてつやくんって、君だったんだねぇ！私A、よろしくね！』

「おっ、おやっ、おやお、小柳津てつやです！」

ゆ「部活の挨拶の再来やん」

ゆめまるも知り合いだったと聞いて落ち込んだけど、それからはよく4人で帰ったり遊んだりしてすぐにAとは打ち解けた。最初の頃は勿論恋愛感情があったけど、いつの間にか友愛に変わっていった。意外と顔に似合わず男勝りでガサツなところがあるし、りょうに次いでサイコな悪戯っ子だったりもする。

『てつやーぁ！ジャン負け購買ダッシュね！』

「A、ジャンケン強いやん！」

『えへへー、ほらやるよ！』

でもあの最高の笑顔はやっぱりいつだって大好きで、ずっと側で笑かしてやりたいって思うんだ。

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続編移行に時間かかりましてすみません！
引き続きリクエスト消化中です！
こちらでもリクエスト募集いたしますので
お待ちしてます◎

2020.2.6 蒼姫