もう、知らない。【Satoshi】 (ページ20)

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19 智side ページ20

俺は相葉さんが大好きだった。

相葉さんの見よう見まねでやり投げを始めたんだけど、
なかなかあの人みたいには投げられなくてずっと苦戦してた。

そんな時にね、相葉さんこう言ってくれたの。

雅｢智、お前は絶対強くなる！
大丈夫！俺が保証するから！！｣

俺の肩をポンポンと叩き、いつもの笑顔で言ってくれる。

毎日元気な笑顔でに俺を励ましてくれて、
俺の背中をいつも押してくれてた。

智｢はい！ありがとうございますっ！
俺、いつか相葉さんのこと絶対越えますから！｣

何回同じことを言ったか、俺は覚えていない。

でも、俺は強くなりたいという気持ちだけは無くしたことはない。

相葉さんの事を越えたいって思うのは、
やっぱり唯一俺の事を指導して心配してくれた人だから。

あの人が見つけた自分の場所は、俺も同じ場所だった。

そんな先輩と同じ陸上部で、俺は俺自身を強くさせてやる。

その思いを常に強く持って、今この舞台に立ってるんだ。