【ルート】 ページ41
花「策、ですか。」
花京院が少し考え込むような仕草を見せる。
ア「ジョースターさん…」
アヴドゥルさんがジョースターさんを見る。
ア「我々はもう一般人の犠牲を出すわけにはいきません。最短といえども、飛行機の使用は…」
ジョースターさんがスッとアヴドゥルさんを制した。
ジ「詳しい話は店に着いてからでも遅くはない」
数分後、私達は高級中華料理店に入っていた。こんなところで食事をしたことはないせいか、思わずそわそわしてしまう。落ち着かないな、と服の裾を握った。
花「平気かい、A？」
花京院が少し笑いながら私を見た。
『へ、平気よ』
分かってるくせに意地悪な人だ、とふくれると花京院はクスクスと笑った。ジョースターさんが軽く咳払いをして、口を開く。
ジ「たしかに！我々はもう飛行機でエジプトへ行くのは不可能になった。また…あのようなスタンド使いに飛行機内で出会ったなら今度という今度は大人数を巻き込む大惨事を引き起こすだろう」
ジョースターさんの言葉に頷く。
ジ「陸路か…海路をとってエジプトに入るしかない」
いずれにせよ、飛行機とくらべて大幅な遅れをとることとなる。
ア「しかし」
アヴドゥルさんが私達を見回した。
ア「50日以内にDIOに出会わなければ！」
スッとアヴドゥルさんが目を細める。
ア「ホリィさんの命が危険なことは…前に言いましたな……」
一瞬でテーブルが重苦しい雰囲気になった。
花「あの飛行機なら今頃はカイロに着いているものを」
スッと目を伏せる。分かっているだけに、歯がゆい。
ジ「分かっているさ」
ジョースターさんがウインクしてニヤリと笑った。老齢だというのに様になるのだから、さすがとしか言いようがない。ジョースターさんも若い頃はきっとジョジョのように、女性にもてるタイプの男性だったのだろう。
ジ「しかし案ずるのはまだ早い…。100年前のジュールベルヌの小説では80日間で世界一周4万キロ…を旅する話がある。汽車とか蒸気船の時代だぞ」
ジョースターさんが地図を取り出し、机の上に広げる。
ジ「飛行機でなくても50日あれば1万キロのエジプトまでわけなく行けるさ。そこでルートだが…」
ジョースターさんが地図の矢印を指差した。
ジ「わしは海路を行くのを提案する。適当な船の大きさをチャーターし、マレーシア半島をまわってインド洋をつっきる…いわば海のシルクロードを行くのだ」
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名無し(プロフ) - りとさん» いえいえ！とんでもないです！まだ全て読み終わってないのですが次々と気になってどんどん読み進めちゃいます(^^;)陰で応援しながら楽しみにしています！頑張ってください！ (2016年7月26日 21時) (
レス) id: 56539584bf (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 名無しさん» 名無しさん、初めまして！うわぁ、すみません…ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい限りです… (2016年7月26日 21時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - はじめまして！とても面白くてワクワクしながら読ませていただいています！失礼ながら、途中からスタープラチナが「星の白銀」になっていました。「星の白金」ではないでしょうか？ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 56539584bf (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 彰さん» 影さん、初めまして！あ！ほんとだっ！！うわぁ、すみませんm(__)mご指摘ありがとうございます！ (2015年8月17日 1時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
彰(プロフ) - 面白いです！あ、でも塔の灰じゃなくて灰の塔では？ (2015年8月17日 1時) (レス) id: 5162fe57bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2015年6月29日 2時
