【幽波紋】 ページ4
『戦う…？』
私はまたぽかんと口を開けた。
ジ「蘇ったDIOの目的はわからん…だが、目的達成の過程で多くの無辜の人間の命が奪われることはまず間違いないだろう。また、奴は…
ジョースターさんはそう言うと、わずかに身を乗り出した。
ジ「だからこそ、君の力を貸してほしいのだ。お互いが生きるために」
しかし、その申し出に首を縦に振ることは出来なかった。
『…できません』
ジ「何？」
『私は……戦えません』
ジョースターさんがいぶかし気に目を細めた。
『私が「何を起こしたのか」…知らないわけではないでしょう？』
ジョースターさんは黙って頷いた。
ジ「だから、わしはここに来たのだ。お前さんの力になるために、だ」
『なれるはずありません』
私はきっぱりとそう言って、目の前の灰皿を手に取った。
(私は誰とも関わっちゃいけないのよ)
私は灰皿に意識を集中させた。私の手に陶器のように白い手が重なった瞬間、無数の黒い薔薇の花びらが舞い落ちる。もう灰皿はどこにもなかった。
ジ「…！」
舞い落ちる花びらは床に落ちるよりも前に跡形もなくかき消えた。
『私には誰にも払えぬ「悪魔」が憑いてしまったのだから』
この『悪魔』が私に取り憑いてしまったのは私が高熱に苦しめられる一月ほど前のことだった。
ここに来て半年ほど経った頃だ。私は数人から暴力を受け、気を失いかけていた。
理由なんて取るに足りない子供じみたものだった。その事に私は悲しみや恐怖よりもむしろ、憎悪と怒りを感じた。
そして、1人が私の母さんの事をバカにした瞬間、抑えが効かなくなった。気がつくと…周りの数人は唖然とした様子で座り込んでいた。否、全員の手足が…真っ黒な花びらになって…消えた。
ほんの一瞬の出来事だった。
『私にはこの「悪魔」を完全に制することは出来ない…危険な状態なんです。いつこの「悪魔」が暴れだすか…私にもわからないのです』
私はそう言ってうつむいた。
その時、おもむろにジョースターさんが口を開いた。
ジ「お前は…その「悪魔」が何と呼ばれておるか知っているかな？」
『！』
顔を上げた私に彼は不敵な笑みを浮かべた。
ジ「教えてやろう」
ジ「お前さんのいう『悪魔』は、『
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名無し(プロフ) - りとさん» いえいえ！とんでもないです！まだ全て読み終わってないのですが次々と気になってどんどん読み進めちゃいます(^^;)陰で応援しながら楽しみにしています！頑張ってください！ (2016年7月26日 21時) (
レス) id: 56539584bf (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 名無しさん» 名無しさん、初めまして！うわぁ、すみません…ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい限りです… (2016年7月26日 21時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - はじめまして！とても面白くてワクワクしながら読ませていただいています！失礼ながら、途中からスタープラチナが「星の白銀」になっていました。「星の白金」ではないでしょうか？ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 56539584bf (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 彰さん» 影さん、初めまして！あ！ほんとだっ！！うわぁ、すみませんm(__)mご指摘ありがとうございます！ (2015年8月17日 1時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
彰(プロフ) - 面白いです！あ、でも塔の灰じゃなくて灰の塔では？ (2015年8月17日 1時) (レス) id: 5162fe57bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2015年6月29日 2時
