【スタンドの名】 ページ30
承「花京院」
後ろを振り返ると、花京院くんが立っていた。
花「わたしも脳に肉の芽を埋め込まれたのは3ヶ月前！家族とエジプト・ナイルを旅行している時、DIOに出会った。ヤツは何故かエジプトから動きたくないらしい」
全員の視線が、花京院くんに向く。
承「同行するだと？なぜ？お前が？」
花京院くんは少しの間、黙ってジョジョを見つめた。そして、フッと笑った。
花「そこんとこだが…なぜ…同行したくなったのかはわたしにもよくわからないんだがね…」
ジョジョが言ったことを、そのまま返したらしい。
承「…ケッ！」
花「…お前のおかげで目が覚めた、ただそれだけさ」
そう言うと、花京院くんが額に触れた。
ア「ジョジョ、A」
突然、アヴドゥルさんが私たちの名前を呼ぶ。
ア「占い師のこの俺がお前たちの『スタンド』の名前をつけてやろう」
そう言うと、絵の描かれているカードを取り出した。
ア「運命のカード、『タロット』だ。絵を見ずに無造作に一枚引いて決める。これは君たちの運命の暗示であり、スタンドの能力の暗示でもある」
ジョジョが小さく頷くと、一枚のカードを引いた。アヴドゥルさんがそれを見る。
ア「
彼のスタンドらしい名前だ。
ア「さあ、A。引いてみろ」
小さく頷いて、一枚のカードを引いた。
ア「ー！」
アヴドゥルさんが私のカードを見て、僅かに眉をひそめた。
ア「これは…
破滅、終局、死と再生…そして、死の予兆を意味するカード。どうやらかなり幸先の悪いカードを引いたようだ。
『アヴドゥルさん、死神のカードは…決して悪い意味だけではないはずです』
できるだけ、快活にそういった。
ア「ああ、違いない」
そう言って、アヴドゥルさんが頷く。そして、アヴドゥルさんは口を開いた．
「
「memento mori」…「死を忘るることなかれ」を意味するこの言葉は、古代ローマに起源を持つ言葉だ。ローマの将軍が、勝利の栄光、絶頂に酔いしれる時、必ず言わせた言葉だという。
死を思い起こさせる単語だが、それは同時に「だからこそ今を楽しめ」という意味も持つ。
私は微笑んだ。
『素敵な名前をありがとうございます、アヴドゥルさん』
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名無し(プロフ) - りとさん» いえいえ！とんでもないです！まだ全て読み終わってないのですが次々と気になってどんどん読み進めちゃいます(^^;)陰で応援しながら楽しみにしています！頑張ってください！ (2016年7月26日 21時) (
レス) id: 56539584bf (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 名無しさん» 名無しさん、初めまして！うわぁ、すみません…ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい限りです… (2016年7月26日 21時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - はじめまして！とても面白くてワクワクしながら読ませていただいています！失礼ながら、途中からスタープラチナが「星の白銀」になっていました。「星の白金」ではないでしょうか？ (2016年7月26日 21時) (レス) id: 56539584bf (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - 彰さん» 影さん、初めまして！あ！ほんとだっ！！うわぁ、すみませんm(__)mご指摘ありがとうございます！ (2015年8月17日 1時) (レス) id: 78fb09e763 (このIDを非表示/違反報告)
彰(プロフ) - 面白いです！あ、でも塔の灰じゃなくて灰の塔では？ (2015年8月17日 1時) (レス) id: 5162fe57bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2015年6月29日 2時
