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115.説明責任 ページ23

(前回のおまけ)

「流石にこのまんまやと帰りづらいから顔のやつ拭いてや誰か自分だと見えへんねん」
『顔もそうだけど服に書かれたヤツの方が目立つかな、ちょっとじっとしてね……よっ、と!』
「……?、あ!服にラクガキされたの消えてるやん!」
『服とかの汚れを簡易的に綺麗にする簡単な魔術だよ。簡単で汎用性があるから無口頭魔術の練習に使ってたんだけど、役に立ったみたいでよかった』
「へぇ……チーノとかにも教えてやったらどうやそれ」
『……なんでそこでチーノ先輩?』

__

「そ、その節は大変すみませんでした!!」
『うわっ、えっと、とりあえず顔上げて……その感じだと解けたみたいだね、よかったよ』

イルマの悪周期と称されたものが外的要因によるものだと知る私は、術に害意は感じないもののあの状態の彼にかなりヒヤヒヤした。何とか無事悪周期は明けた……正しい言い方をすればかけられた何らかの術が解け治ったらしい彼の平謝りに、こちらも釣られて少し慌てた。

『体調とかに異常はない?精神改変系の魔術は体質とか性格とかに合う合わないが結構出るから』
「異常はないです!でも皆にはすごく迷惑をかけてしまって……」
『君のクラスの皆は結構楽しんでたみたいだから、気にしてないと思うよ?マァ、クラスって括りに入れていいのかわからないけど若干1名を除いて』
「へ?それってもしかして」
『……次のテストは意地悪い問題ばっかりになるかもなぁ』

暗黒大帝ことカルエゴ先生が静かに苛立っている様子が想像に難くなかった為、思わず二人して苦笑いを溢す。

『様子見るに、今回の性格改変は理事長とかの差し金ではないんだよね?』
「はい、今回は指輪の……アリさんの影響で、僕が悪周期や性格改変魔術について、よく知らないって言った事がきっかけだったみたいで」

指輪の嵌められた中指を見る。相変わらずその中に宿る魔力は流れを作っており、不思議な感覚であった。

『ああ、アメリさんのあの事件もあったから興味を持つのは当然だと思うよ。常識になっているものって意外と聞きづらいし』
「おじいちゃんの魔法で魔界の文字は一応読めるんですけど、よくわからない単語が多くて……」
『固有名詞は特に、人間界の物とはまるきり違うからね。流何か対策を考えないとマズイかな』

何か良い方法がないかと思考を回すが、これだという方法は中々思い浮かばない。

「シアさんはどうやって勉強したんですか?」

そんな彼の問いが空気を割いた。

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アスルル - はじめまして〜コメント失礼します。凄い…主人公の感じがほんわりしているようで、しっかり自分を持っているのが良いと思いました。がんばってくださいね。 (9月11日 7時) (レス) @page17 id: 6edaad17fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:郷音豆腐。 | 作成日時:2023年1月16日 15時

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