魔界入りした胡蝶の夢3(魔入間+魔d!) (ページ12)

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104.邪魔するで〜ページ12

(※捏造多め回)
(※短編の方のネタがフンワリ入ってます)

「シアち、いらっしゃい！はい！まっふるもふ！たべにきてくれたんでしょー！」
「だから唐揚げと言えと何度も……」
『はは……まっふるもふのパチパチ番長って唐揚げの事だったんだ。ありがとう、1個もらっていいかな？』
「うん！たべてたべて！」

まっふるもふ基い唐揚げを咀嚼していると、ふとアブノーマルクラスの悪魔たちの注目がこちらに向いた。

「あら、アナタは確かイルマくん達と師団披露(バトラパーティ)のときに一緒にいた……」
『はじめまして、1-Dで魔具研所属のプシュケー・シアです。アブノーマルクラスに直接お邪魔するのは初めてです』
「うふふ、同じ学年なんだからそんなに緊張しなくていいのよ？私はイクス・エリザベッタ、よろしくね」
『よろしくお願いします……』

唐揚げを飲み込んでから緊張でギクシャクしながら自己紹介したらエリザベッタさんにフンワリ優しい雰囲気で返してくれて逆にドキドキした。綺麗だなぁこの悪魔(ひと)。フワフワした気持ちから引き戻すように肩を軽く叩かれた。

「その、久しぶり！僕のこと覚えてる……？」
『もちろん！あ、でもこのクラスに居たのは知らなかったです』
「僕もシアさんが1-Dの生徒だって知らなかったよ……あ、もしかして」

リードが何かに気付いて口に出そうとしたとき、その言葉が遮られる。

「なんだリードも知り合いだったのか？って……」
「わぁ、押さないでよジャジー？！って、そういうお前も知ってないとしない顔してるけど」
『まぁその、敢えて言うならスリの被害者と加害者ですからそういう顔になりますよね……』

未遂ですけど。と付け加えるとジャズさんは声にならないうめき声を出していた。微かに"そこは言わないでくれ……"と聞こえた気がする。

「話戻るけど、シアさんもしかしてシャオロン達と知り合い？」
『知り合い……というにはよく一緒に居過ぎなような気もするけど、知り合いです。えっ、な、何かやらかしました？もしかして代わりにごめんなさい案件？』
「違う違う！僕、シャオロン達と一緒にゲームした事があるんだけど、そのとき確かD組だって言ってたから……シアさんのその反応は流石に予想外だよ？！」

いや違うそうじゃないと自分もそれを認めないために否定するがあまりにサラリと謝罪の台詞が口から出てきた事にかなり恐怖を感じたのであった。