最後まで一緒にーPart2ー (ページ48)

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diary ページ48

智side

智「…開くよ？」

俺がそういうとみんなコクッとうなずく。

今日は松潤の日記を読もってことになった。

各々手紙は読んだみたいだから、もうそろそろかなって思って俺が切り出した。

フゥと一息置いて、ノートを開く。

『⚪月×日
今日、俺が病気になってしまったことがわかった。前から体調がわるくてもしかしたらこれ病気なんじゃねーかと思ってネットで調べたら、その病名を告げられた。先が真っ暗に染まりかけたけど、メンバーのおかげで助かった。これから治療頑張ろうと思う。』

和「やっぱり俺らに隠し事してたじゃん…。あの時、聞いてあげたらよかった…。」

翔「不安だった潤の1番そばにいたのはお前だろ？大丈夫。伝わってるよ。」

各々の想いが溢れ、今までたくさん泣いたはずなのに涙も溢れる。

『⚪月△日
俺は治らない。どんなに頑張っても。俺の体が俺じゃなくなっていく。辛い副作用にも耐えたのに。嵐に戻りたい。残り時間がわずかなら、その時間は嵐として過ごしたい。』

雅「俺ら…松潤の願い叶えられたのかな…？」

智「最後まで笑ってたもん…きっと叶えられたよ。」
　
『⚪月◻日
メンバーがシェアハウスをしてくれることに。嬉しいと思う反面、迷惑なんじゃないかって思ってしまう。そんなこと言ったら嵐は優しすぎるか迷惑なわけないじゃん！って言ってくれそ。それに甘えてばかりだ。』

それからの日記は楽しかったことがたっくさん書かれてた。

俺らが松潤のためにしたこと全部。

彼に届いていたことに泣き顔のまんま俺らは微笑んだ。

『△月⚪日
ハワイでのドラマ撮影最終日だった。デビューした地、ハワイ。きっともう来れなくなるだろう。ハワイ、ばいばい。ハワイには日本と違うものがたくさんある。それを見てるとコンサートの案が浮かんだ。俺はそれを別のノートに書いておくことにした。これから嵐のために。』

翔「あのノートに書かれた演出はハワイで考えたものだったんだね…。」

それからは、オールアップまでドラマの話題がびっしり。

それだけドラマをできたことが嬉しかったんだね。

でも突然、日にちが飛ぶ。

そのページの字は前のページまでの整った潤の字ではないみたいな字だった。

『◻月⚪日
きがついたらびょういんだった。びっくりした。みぎてがつかえない。もうながくないのかも。』

和「潤くん…。」

あの倒れた日を境に潤はベッドにほぼ寝たきりになった。

日記はここで終わってた。

パラパラっとページをめくると何か書かれてるのが見えた。