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警視庁の前へ行くと、本当に居た。
 
 



・・・暫く目にしていなかった、

燃える様な赤い髪。
 
 


砂色の短い外套(コート)
 
 
 

此方を見て、目を見開くその表情。

 

 
 

 
 

「織田作!!」
 
 
 


ぼくが名前を呼べば
 
 

 


織田「!太宰」
 
 


 
ぼくの名前を必ず呼んでくれる。
 

 



僕は織田作の所に、
母親の元へと駆ける子供のように走る。

 
 
 

 

 
「何で居るのさっ…!」
 
 
 

両肩を掴んで涙をこらえながら云う。
 
 


 

織田「・・・すまない。
だが…まぁ、気が付いたら此処に居た」
 
 
 

今は刑事をしている、と
僕へ向かって状況を説明する織田作。
 

 

 
 
「君だけ居ないから、君だけ来てくれなかったから…!!

どれだけこの僕が探したと思ってるの…ッ!!」


 
 
 

織田「・・・すまない。安吾から諸々は聞いた」
 
 

 
「そうなの?」と、安吾を見ると
その場でコクコクと静かに頷く安吾。


 
 

 



 
 
 

織田「______太宰、頼みがある」


 
 

「嫌だね。そうしちゃったらまた…

また君が、僕の前から居なくなるかもしれないだろう」
 
 
 

 
織田「!」
 
 

「安吾に聞いただろうけど、僕は組織を抜けて、
約2年を地下で過ごし、“武装探偵社”という所で働いているんだ」

 
 


 
織田「そうか」

 
 
 

「うん。だから…だからね、織田作。
 
僕はもう君達には__「太宰くん」…何、安吾」
 
 

 
坂口「君へ渡すようにとの事で。
先に此方へ行ってあげれば如何ですか?」
 
 

 
 
 
安吾が差し出したのは、長方形の真っ黒な封筒。
 
 

 
中身を見ると…
 

 

 
 

 


 

 
 

 
 

 

 


 
 

 

 

 

 
 
 



今日、またあの場所で君を待つ。
 
 

 
 

 





 









「・・・あっは、今日の僕、大人気じゃん」
 
 
 
坂口(本当にこの人は…妙な所で鈍いものですね。

もういっそ、先程この封筒を差し出して来た
諸伏?さんと松田?さんの名前でも出してやりましょうか)
 
 
 

織田「何処へ行くんだ?」
 
 

「ちょっとした野暮用かな。織田作、君は安吾と一緒に行動し給え。

全体にはもう伝えてあるんだろうし…
それじゃあまた定期連絡でね」
 
 
 


僕は2人に見守られながら
“彼ら”の所へと向かい始めた。

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響輝@お気に入り180人突破ベリサンキュ(プロフ) - Blackさん» コメントありがとうございます!これからも応援お願いします! (2022年6月1日 17時) (レス) id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
Black - 応援してます! (2022年6月1日 17時) (レス) id: 45fea12ca1 (このIDを非表示/違反報告)
Black - 織田作…良い(何が) (2022年6月1日 17時) (レス) @page11 id: 45fea12ca1 (このIDを非表示/違反報告)
響輝@お気に入り170人突破ベリサンキュ(プロフ) - 焼き鳥さん» コメントありがとうございます!これからも更新頑張ります!! (2022年5月28日 22時) (レス) id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鳥 - 続編おめでとうございます!めっちゃ好きです!更新頑張ってください!! (2022年5月28日 21時) (レス) id: 75b16bd97f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:響輝 | 作成日時:2022年5月24日 15時

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