死神 １０ ページ12
中原が俺を半ば強制的に連れてきたのは、ポートマフィアの本部ビルだった
「へー、高ぇんだな・・・」
中原「第一声がそれかよ」
「まぁな。あと別に俺の正体ぐれー教えてやれるぜ？
言いふらせるようなもんじゃねえが職名だけなら問題ねぇだろうしな
これからどこへ行くんだ？」
中原「ウチの首領がお呼びだ。最上階まで行く」
「あっそ」
中原「・・・」
昇降機に乗って、上へあがっていく
「…綺麗じゃねーか」
中原「何がだよ」
「ヨコハマだよ。てめぇらが護ってんだろ？すげぇじゃねーか」
中原「じじくせェ話し方だなァ？」
「うるせ、てめぇより絶対年上だからな、俺」
中原「あー？」
絶対信じてねぇな…
首領執務室＿＿＿＿＿＿＿
スーツの男が開けたドアから中原を前にしてはいる
中原「首領、連れてきました」
中には黒髪赤目の４０前半ぐれぇの男と
赤髪の高身長女性が居た
「・・・中原」
太宰が言ってたやつらの特徴と似てるな。
本当なら、男が森鷗外で女が尾崎紅葉か？
中原「太宰から名前ぐれェ聞いてンだろ」
「あぁ。マフィアだろ？
社員が直接対面したことのある奴らは一応聞いた」
森「では話が早いね。我々はヨコハマ暗部そのものと言われているが
同時にこの街を愛している。君がそれを崩す者ならば
その時は武装探偵社ではなく我々ポートマフィアが処理しなければならない」
「だから俺を此処に呼んだのか」
森「そうだね。１つめの目的はそうだ
だけどその思考はたった今終了した」
「・・・結果は？」
森「‥‥」
森鴎外が俺から視線を外すと尾崎が俺の後方から刀を突きだした
俺は氷輪丸を抜かずに鞘でそれを受ける
「…何のつもりだ？その程度で俺が刺せるとでも？」
尾崎「無論じゃ。じゃが今のはお互い本気じゃなかったであろう？」
「本気だったら刀抜いてるだろ」
尾崎「冗談も通じんのかえ？」
「そんなもの、ここじゃ不要だろう」
森「あはは、すごいね。君は何者なんだい？」
「‥‥俺は、死神だ。俺はこの世界の住人じゃねーんでね
あと、年長者は敬えよ？中原」
中原「死神？」
「一応言うと、ガチだからな。詳しいことは探偵社にでも聞け
あそこには大方話してある」
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作者名：響輝
| 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/mylist
作成日時：2022年2月15日 13時
