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俺達選手の動揺を感じ取っては居るだろうが
何も云わず続きを述べる男。
 
 
 


〔単刀直入に言おう。

日本サッカーが
世界一になる為に必要なのはただ一つ。


『革命的なストライカーの誕生』です。
俺はここに居る300人の中から

世界一のストライカーを作る実験をする〕
 
 
 

 


この人が言っている事は正しい。
 


日本サッカーという連中がしているのは
サッカーであってサッカーでは無い。
 
 


それに上層部も、会見の中継等を見るに
『サッカーはビジネス』とでも言ってそうな連中だった

 
 
 
 


白髪の人が手をあげて反論する。
 
 



所属しているチームの事や
控えている全国大会は如何するのか等だ。
 

 
 
絵心と云う男はそれに堂々と返す。

 
 
 




 





帰れ(ファック・オフ)。帰りたい奴は帰っていいよ〕
 
 
 
 
 




これまでの日本ならば

これまで出会った人々ならば



ここまで堂々と、

純粋な『サッカーをする場所』を
提供してくれなかったし

サッカーというモノをそもそも解って無かった。
 
 










 
 
 


 



「A」
 
 




隣で名を呼ばれる。
 

斜め上にある彼の顔を見ると
恐らくだが自分と同じ目をしていた

 
 

 
 
 
 



 



「行かないの、凛」
 
 

「は?馬鹿かお前。行くに決まってるだろ」
 
 
 

 
 


俺達は走り出した。
 

自分達の『サッカー』をしに。

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作者名:響輝 | 作成日時:2022年12月30日 0時

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