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手加減はしたらしく、死者数は少なかった。


 
怪我人だけを一室に集め治癒し

私は条野を見る


 
 
 
 
 


「奴から言伝を
預かっていると言っていたが」
 
 
 

「ああ、覚えていたんですね」
 
 
 


「ああ」
 
 



 

 




条野は静かに口を動かす。
 
 
 
 
 


「只一言、『お前と出会えてよかった』
 
…と言ってましたよ」
 
 


 

 
 


口調も短文の様な形であるのも

福沢らしいな。



 


「…そうか。

帰る事は可能なのか?」
 
 
 



 

「はい。と云うか癪ではありますが

貴女に頼むしか
帰還方法無いと思います」
 
 

 
 


 


 




…把握済みという訳か。
 
 
 
 
 
 
 
「私が会いたくなれば呼ぶと思うが、
君等が生きてる内に呼ぶかは現状判らんぞ」
 
 



「あはは。
一生呼ばれない事を祈りますね」

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作者名:響輝 | 作成日時:2022年12月1日 1時

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