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ギィとヴェルザード、
レイン、ミザリーが住んでいる白氷宮に来た。
転移先ではミザリーが待機していた。
「お久し振りです。A様」
「ああ、元気そうでよかったよ。ミザリー」
「ありがとうございます。
此方へどうぞ。
ギィ様、ヴェルザード様
お二方共お揃いです」
「ああ」
ミザリーの後ろを歩いて行くと
やはりいつもの場所だ。
二つの椅子が向かい合う様に設置され
間に置かれる卓の上には
いつも違う花が置かれている。
「本日のお召し物は…」
薄着だったからか訊いて来るミザリー。
私は何でもない様に答える。
「室内で飲んでいたんだ。
耐性もあるし大丈夫だろうと思って」
「…そうですか。羽織りものを用意します」
「大丈夫だよ。問題は無い」
ミザリーと話して居ると
背後にヴェルザードが来た。
そして私の両肩に手を置いて云う。
「耐性があっても女の子なんだから
ちゃんとしないとダメよ」
「…そうか」
「ええ。折角だから
新しく仕入れた洋服を着てくれないかしら」
「君はいつも其れを言う」
「ふふ。聞こえないわ」
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作者名:響輝 | 作成日時:2022年12月1日 1時