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女物の洋服が
仕舞われている部屋に通される。
いつもこの流れになれば
連れられる部屋だ。
「どれかお望みの物はあるかしら」
「…増えたな」
「新しく仕入れましたから!」
途中でバッタリ会ったレインの声が
後ろから聞こえる。
私は近くにあった椅子に座った。
それを合図に、三人は一斉に動き出した。
あれよあれよと言う内に
彼女達の中で決められた洋服一式を渡され、それを着る。
私の趣味や好みを知っている彼女等は
微妙に違う物を何時も持って来る。
露出が多めだったり、
妙に嵩があったりとその時々で違うが。
今回渡されたのは、白い襯衣に灰色の
同じく灰色のスカァトに
年中履ける様な
それを着て彼女等の前に立つと
嬉しそうな顔をした三人が視界に入る。
そして最後の仕上げと云う風に
ヴェルザードが外套を羽織らせてきた。
そしてミザリーとレインに手袋も。
横髪も三つ編みに結われ
後ろで一つに纏められた。
ミザリーが結い、レインが私を誉める。
ヴェルザードは思念伝達をしている様だ
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作者名:響輝 | 作成日時:2022年12月1日 1時