里見カップル . 。

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ふわりとした私の大好きな笑顔から一転
少し真剣な面持ちになった海斗。


『 何？ 』


ちょっとドキドキしながら聞いてみる 。



海 『 左手 、出して？ 』


そう言われ海斗に左手を差し出すと そっと手を取り小指にリングが嵌められた。
綺麗なピンクゴールドのピンキーリング。


綺麗に輝いたそれは滲んだ涙でまたぼやけていく。


『 なんでこんなぴったりなの 〜 ！！ 』


隙間がないほどぴったりなリング。
ポロポロと落ちていく涙はそのまま海斗に聞いた。


海『 いつも手繋いでるから何となく 。』


そんなことでわかるとか天才なの？


海斗はわたしの目から落ちる涙を何度も何度も拭ってくれる。



海『 ねえ、泣きすぎじゃないの？ 』



ちょっと小馬鹿にしてくるけど今日だけは許してあげる。すると海斗はもう一度私の手を取り



海 『 こっちはもう少し待ってて 』



とピンキーリングの光る指の隣を撫でる 。
嗚呼狡い 。彼はこんなにも私を夢中にさせる。



またこのお店で素敵な思い出ができたと店を出て私の家へと歩き出す。



バイバイと振った私の左手小指にはキラリと光るリング。



彼の隣にいるという物質的な証明の証。



家に帰りベットにダイブすると幸せを噛みしめる。



そういえば バウムクーヘンの意味ってなんだろう。
携帯を取り出し検索してみると出てくる答え 。



バウムクーヘンの意味は 今の幸せがいつまでも続きますように。



やっぱり海斗にはかなわなかった。

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