愛に焦がれて憧れて。【赤×黄】 (ページ12)

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黄「お、来た来た」

頼んでくれたラーメンをありがたくいただく。

赤「いただきます！！ん！めっちゃおいしい！！」

黄「せやろ？餃子もおいしいからいっぱい食べ？」

赤「ほんまや！めちゃくちゃおいしいっす！」

今日でちょっと自分の株上げられたんちゃうかな、距離縮まったんちゃうかな、なんて浮かれるのも許してほしい。

それくらい先輩と二人きりで食べるラーメンは楽しくて、今まで食べたどんな物より美味しくて、幸せな味だった。

それからしばらくしたある日。

黄「重岡、ちょっとええ？」

赤「はい、すぐ行きます」

先輩のデスクに呼ばれる。

赤「お待たせしました」

黄「悪いな忙しいとこ。実は今度俺が行く東京の出張なんやけどさ、重岡に一緒に来てもらおうかと思ってる」

赤「ほ、ほんまですか」

黄「いつもお世話になっとるとこにもあいさつに行く感じやから下の誰か連れて行くことになってさ。重岡でどうやろって考えてる。」

赤「あ、ありがとうございます！頑張ります！」

黄「うん。何事も経験やからな？わからんことあったらなんでも聞いて？」

赤「はい！勉強させていただきます！」

一礼して自分のデスクに戻る。一緒に出張に行かせてもらえるなんて。

先輩のこと、そういう意味で好きやけど、それよりもまず仕事上の先輩として尊敬してるから、近くで学べるなんてほんまに嬉しい。毎日頑張っててよかったって、心から思う。

「なんのお話やったんですか？」