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Aside
学校の授業に久しぶりに顔を出すと友人から「久しぶりじゃん」と若干驚かれる。
当たり前だ。ここの所きんときに毎日会いに行っていた挙句あの日以来学校にすら顔を出していなかったのだから。
外に出るのも久しぶりなんだ。
急に外に出ようと思ったのは、軽い気分転換に過ぎない。
このまま家でこもっていても自分には似合わないネガティブな考えしか出てこないから。
mb「そういえばA、幼馴染の子が心配してたよ」
「……………………どの？」
mb「ほら。研究科で、ムスッとしてる方」
「あー。スマイルか」
そうそう、頷いたかと思いきや彼女はある1点を見つめたまま動かなくなった。
首を傾げる私に彼女は廊下の方を指差すと、そこには噂をすればスマイルが立っていた。
「…………行ってくるね」
席から立ち上がり素直に感謝を述べ手を振ると振り返してくれたので何だか嬉しくなった。
それだけで自分の精神の不安定さが分かってしまうのも何だか複雑だった。
スマイルの方へ駆け寄ると彼とも暫く会ってないので「久しぶり……」とそんなつもりなかったが後ろめたい事があるかのように呟いた。
彼は何も言わず私の頭を手の甲でコテッと優しく叩いた。
「………………ッ……！ごめん、心配かけて」
sm「幼馴染に隠し事が通用すると思うな？」
名の通りに優しく笑う彼は彼なりに気を遣ってくれているのだろう。
いつもならもっと怒るのに。無愛想にするのに。
今はただ素直にこの優しさに甘えてしまいたい。
ただ誰かに相談したい。この気持ち全て吐き出したい。
それくらい自分が弱くなっているんだろうとまた無意識に理解した。
「私、きんとッ……きんとき、に……ッ………………！」
sm「はいはい分かった。焦んなくても聞いてやるから。泣くな泣くな」
「私どうしたら…………！！」
そしてこれまでの経緯を彼に全て話すのだった。
・
sm「あー………………なるほど……な」
スマイルは顎に手を当て考え事をしている。
良かった。私の言動に呆れられるかと思っちゃった。
すると彼は探り探りのように口を開いて言葉を出していく。
sm「……まぁ取り敢えず言える事はだな、“ 何を優先としたいか ” を考えろ。少なくともこの選択は絶対避けられないだろうな」
あぁ、そういえばきりやんにも同じような事言われたな。
私は自分でする必要がある選択を避けがちなのかもしれない。
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うさちゃ(プロフ) - mekanさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて本当に嬉しいしとても光栄です！！これからも応援よろしくお願いします！！！笑 (3月26日 8時) (
レス) id: 1f3f4e31c6 (このIDを非表示/違反報告)
mekan - コメント失礼します！！めちゃくちゃ面白いです！！一つ一つの言葉がうまく表現されていて続きが気になりまくりました！！Nakamu さんのお話も頑張ってください！！ (3月20日 19時) (レス) @page20 id: facc464c1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさちゃ | 作成日時：2023年7月27日 12時
