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Aside
「ありがとう！きりやん！」と元気よくベンチから立ち上がると笑ってみせる。
きりやんは「おう」と言って握り拳を出した。
その拳に応えるように私も拳を作りグータッチをすると、行ってこいと声が掛かる。
やっと分かった気がする。霧が晴れた気分だ。
後はこの気持ちをぶつけて壁を壊すだけ。
彼との関係を＿＿＿橋を作って渡るんだ。
・
人間界に足を入れると、久しぶりの眩しい日差しに目が眩みそうになる。
早く大学に向かわなくちゃ。飛んででも行きたい。
きんときに会いたい＿＿＿！
「見つけた…………！！」
きんときの後ろ姿が見え全力で駆け寄ろうとする。
しかし、彼は誰かと話し込んでお取り込み中みたいだった。
ムズムズした体を何とか静止させるも、話し相手に違和感があった。
あれは＿＿＿大人の悪魔？
要所要所しか内容を聴き取れないのでよく分からなかったが、怪しい。
もしかして＿＿＿《
モヤモヤする。とっても。
だってきんときは私のターゲットだもの。
でも、本当にそれだけ＿＿＿？
見たところ、あの人バッチを付けてない。確か服の何処かに付けないとプロと証明されないはず。
じゃあもしかして表立ってやってない裏の集団の悪魔なんじゃ。
きんときが危ない。
「きんとき！！！！！」
kn「…………！A……？」
？「きんとき様！まだ話は……！って、あなたは…………」
「その人から離れて！危ない！」
きんときと怪しい人の間に立って距離をあける。
絶対取られない。だってきんときは私の＿＿＿。
「きんときは私の
？「……あなたですか、最近きんとき様に接触なされてる方というのは」
kn「ほら、もういいでしょ。行って。とりあえず今日は」
？「………………分かりました」
怪しい人は不服そうな顔でその場を立ち去った。
その姿を見送ったあと、安堵と疑問が同時に体を支配する。
あの人今、『きんとき様』って……。
「きんとき。私もね、きんときの事特別だと思ってる。普段爽やかな顔して意地悪するけど、全然不快じゃない。むしろ一緒にいてすっっっごく楽しいから！！悩みがあるならいつでも言って欲しいの」
彼は照れ臭そうに、久しぶりに溢れ出すかのように笑っていた。そんな夏の暮れ。
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うさちゃ(プロフ) - mekanさん» コメントありがとうございます！面白いと言って頂けて本当に嬉しいしとても光栄です！！これからも応援よろしくお願いします！！！笑 (3月26日 8時) (
レス) id: 1f3f4e31c6 (このIDを非表示/違反報告)
mekan - コメント失礼します！！めちゃくちゃ面白いです！！一つ一つの言葉がうまく表現されていて続きが気になりまくりました！！Nakamu さんのお話も頑張ってください！！ (3月20日 19時) (レス) @page20 id: facc464c1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさちゃ | 作成日時：2023年7月27日 12時
