決意 ページ18
A「…ただいま。」
母「A、どういうこと？ちゃんと話してくれへんかな。」
望が隣におってくれたから
嫌な気分も少しはまぎれて
母さんにはちゃんと話せそうやった。
A「…おん。」
私はなるべく丁寧に話した。
望のこと、それからのこと、今回の事件。
母さんは黙って聞いてくれた。
A「それでね、お願いがあるんやけど。私、東京の学校に転校したい。お姉ちゃんが住んでるとこの近くの学校。…考えてみてくれへんかな。」
ここから、望から、離れてしまおう。
東京の大学に通う姉のもとで暮らそう。
私はそう決めた。
母「ええよ。あんたがそれが1番ええと思ったんやろ。母さんは応援する。お金の心配はせんでええ。ただ…望くんは…どうするん？」
A「…言わないでおこうかなっておもってるよ。母さん、なるべく早く、転校手続き頼むな。」
私は子機を持って自分の部屋に戻る。
我が家では中学卒業までは携帯を持たせてはもらえない決まりやった。
塁「もしもし。」
A「…塁、やっぱり家におった。」
塁「遅刻常習犯やからー。でも何でAが家におるん？」
A「実はね…。」
塁はしばらく黙っていた。
A「…塁？」
塁「分かった。Aが東京に行くことは止めへんよ。やけど、小瀧くんのことは…ちゃんとしてから行ったほうがええんちゃう？」
A「ちゃんとってどないすれば…」
塁「ありのまま、あったことと自分の気持ち伝えたらええやん。…好きなんやろ、望くんのこと。」
A「…好きや。ずーっと前から。でも言われへん。今、望に会ってもなんて言ったらええか分からん。それに…」
塁「決意が揺らぐんやろ。」
なんでもお見通しか。
A「やっぱり…塁には隠し事できへんわ。」
塁「行くまで、ゆっくり、どうするか考えてみ。」
A「おん。塁…」
塁「何？」
A「今までありがとう。ほんまに塁に助けられた。ほんで、これからも頼らせてや。」
塁「…アホ。いつでも任せなさい。じゃ、切るよ。」
A「おん。じゃーね。」
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しげっち(プロフ) - 智崋＠森早下さいさん» 教えていただき、ありがとうございました。間違って押してしまっていたので、言われるまで気づきませんでした！ (2014年9月14日 7時) (
レス) id: 14ff5e475b (このIDを非表示/違反報告)
智崋＠森早下さい(プロフ) - すみません、オリジナルフラグを外さないといけませんよ汗 (2014年9月14日 2時) (携帯から) (レス) id: e2044727cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しげっち | 作成日時：2014年9月11日 13時
