魔法の世界で君と共に。(５)

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話し合いが終わり、僕は荒々しく部屋に戻った



『冷静さを失ってるだって！？


信じられない……ダンブルドア先生は一体何を考えてっ


あぁもう、何でこうなるんだ！？』



頭を抱えながら部屋を歩き回る



暫くして、1羽のフクロウがこちらに向かって飛んできている事に気がついた



『こんな時間に？


……！あれは……リーマスの』



窓を開いてフクロウを室内へ招き入れる



大人しく肩に停まってくれたフクロウを撫で、足に括り付けられていた手紙を受け取った



"Aへ


元気かい？この間は大変だったみたいだね


君が怪我をしていないと良いのだけれど……


ハリーの事をシリウスがとても感謝していたよ


私からも礼を言わせてくれ


ハリーが代表に選ばれたって聞いて、堪らず手紙を出したんだ


詳しい事はシリウスがハリーに聞いてくれているが、これだけは言わせてほしい


無理はしないで、君を心から信じてるよ



愛してる



リーマス"




手紙を読み終わった僕は、フクロウを外へ放ちベッドに腰掛け息を吐く



『……』



信じてる……か



ふっと笑っていつも通り姿勢を正す



『……ありがとうリーマス


もう大丈夫、何としてでもハリーを守るよ』



どうやら僕は本当に冷静さを失っていたらしい



この夜が明けたら、ハリーに会いに行こう



そう決意して僕は蝋燭を吹き消した




・・・・・・・・



翌日、ホグワーツは何とも胸糞の悪い空気に満ち溢れていた



何人もの生徒がハリーの陰口を囁き、とんでもない悪口を書いたバッチを胸に付けているのだ



僕は近くの噴水に腰掛けているレイブンクロー生に近づいた



『……ねぇ君達、そのバッチは？』



「ポップルウェル先生！

これはポッターを非難するバッチです、ポッターは汚い奴ですからとことん追い詰めてやらないと」



生徒の言葉に周りの生徒たちも頷く



『……今すぐそのバッチを外しなさい』



僕の言葉に生徒達は目を見開く



『噂に惑わされ、罪もない人間を多数で叩くのはおよしなさい


君達は誇り高きレイブンクロー……根も葉もない噂を信じて学校の品位を下げる行いは感心しませんね？


まずは自分の力で真実を見極める努力をなさい


………良いですね、これは元レイブンクロー生だった"先輩"としての忠告です


今の君達の行いは……あまりにも野蛮だ』



僕の言葉に顔を真っ赤にした生徒達は慌てて胸元のバッチを外す



僕はそれに微笑んでその場を後にした

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