(１６) ページ16
・
『え？師匠が？』
「なんだ、まだ会っていなかったのか」
生徒の視線に耐えられず、嫌がるセブルスに何とか懇願して地下室に居座った僕だったが
セブルスからマッドアイムーディの名前が出て目を見開いた
彼のことは昔から"師匠"と呼んで慕っており、闇祓い時代には大変お世話になった恩人だ
セブルスが言うに、師匠は初めての授業で許されざる呪文を生徒に見せただけでなく
ロングボトム君に精神的苦痛を与えたのだとか……
『師匠が……本当にそんな事を？』
「………貴様の時はどうだったのだ」
『………僕の時は……そうですね』
うーん、と顎に手を添えて当時を振り返る
確かに言葉がキツかったり、色々と荒々しかったりはしたが……
それでもそこまで常識外れな事はしなかった
『常に"命を護る術"を教えてくださった方ですよ
自分のも……他人のもね』
「………」
僕はふと思い立って目を伏せる
そして……
『おかしいな……』
「？何だ……」
『師匠の魔力を感じません……少しも』
「……何？」
師匠程の魔法使いであれば、どれだけ離れていたとしても同じ敷地内にいるのであれば微力の魔力を感じるはず
が、師匠の魔力は微塵も感じられない
『………ダンブルドア先生は何と？』
「よく来たな友よ……と迎え入れていたが？」
『………そうですか』
僕の思い違いなのか……？
ダンブルドア先生が偽物に気づかない筈がない
それも、友人の師匠の事なら尚更だ
そもそもあの師匠の偽物になれる魔法使いなんてそうそう居ないだろう……
『暫くは様子見……かな』
「………」
僕は嫌な予感を感じながらも、今は為す術なく事態を見守ることしか出来なかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 553人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わさび(プロフ) - やよいさん» コメントありがとうございます！体調の心配も……なんてお優しい！！！更新遅れてすみません！もう少ししたら再開致しますのでお待ち頂けると幸いです！ (5月22日 22時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 初コメ失礼します！お話とてもおもしろかったです！お体に気をつけながら更新がんばって下さい！応援しています！ (5月20日 19時) (レス) @page38 id: fcb1a6dad0 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 真昼さん» 返信が遅くなり申し訳ありません！！！！待っていてくださる方がいてとても嬉しいです！！！！暖かいコメント、本当にありがとうございます！！！！！ (5月9日 0時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - ヴォルデモートが登場するのが、待ち遠しいです！！ 続きも頑張ってください！ ずっと応援しています！ (5月6日 21時) (レス) @page36 id: 4aa49d82fe (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 散歩するトマトさん» こんな時間に……っこんな時間に読んで頂きありがとうございます！！！！お優しいコメント痛み入ります……、寝て……寝てください……() (2023年3月27日 1時) (レス) @page31 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わさび | 作成日時：2022年10月29日 22時
