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激しい物音が聞こえてくる。
『ここが……秘密の部屋』
「うわぁ！！！」
聞こえてきた叫び声にハッと視線を向けると、ハリーがバジリスクに攻撃されていた。
『ハリー……！！！』
迷わずバジリスクに杖を向ける。
杖から放たれた緑色の光がバジリスクを貫き、それは大きくうねりながら地面に倒れた。
「な、お前は……！」
「ポップルウェル先生……！」
唖然とこちらを見るハリー……と、
『お前は何者だ』
倒れているジニーの傍に立つ青年。
僕は杖を向けながら睨みつけた。
ハリーは僕の殺気にビクッと怯えていたが、殺気を向けられた当人は嬉しそうに頬を緩ませると両手を頭に置いて息を荒くした。
「信じられない……まさか、まさか君とこうして会えるなんて……！」
『……なに？』
「僕はずっと君を待っていたんだ……いや、今でも！
今でも僕は君が欲しい！！！」
彼が僕に杖を向ける。
「先生！気をつけて！！そいつはヴォルデモートの記憶です！！！」
『記憶……？』
「さぁ！ここに来て僕の人形となれ！！！」
『………フッ』
「……何がおかしい？」
『いや？
なんとまぁ………よく喋る記憶だなと思ってね』
「何……？貴様……僕を侮るなよ」
先程とは打って変わってイラつきを見せる。
その様子にもう一度笑うとものすごい殺気を向けられた。
尚も込み上げる笑いをなんとか抑えながら、一歩一歩ヴォルデモートの方に近寄る。
『侮ってなんかいないさ、ただ……』
ハリーに目配せを送ると、僕の意図を察した様子で音を立てないように地面に降りてきてくれた。
そして………
『僕の相手じゃないんだよ、お前は』
ハリーがバジリスクの牙をへし折り、それを日記に突き刺した。
「なにをすっ……な"っゔぁ……、ゔぁぁぁあああッ」
光に貫かれるようにして消えた記憶。
ハリーは荒い呼吸を整えながらヘタリと座り込んだ。
駆け寄って強く抱きしめる。
『ハリー！無事で……っ
無事で良かった……っ』
温かい、生きてる。ハリーは生きていた。
「せんせ、先生……ありがとうございました」
ぎゅっと抱き締め返して来たハリー。
頭を撫でながらもう一度彼を強く抱き込む。
「う……ん、」
ハッとその声にハリーと共に振り返った。
「………はりー？」
どうやらジニーも無事に目を覚ましたようだ。
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わさび(プロフ) - 海月湊さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そう言って頂けると励みになります！これからもよろしくお願い致します。 (2022年9月2日 21時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
海月湊(プロフ) - とても面白かったです。私好みの、作品でした。続きを楽しみにしています。更新頑張って下さい。 (2022年9月2日 18時) (レス) @page20 id: 5a465236d8 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - ぶどうさん» 応援のコメントとご指摘ありがとうございます！編集いたしました！これからもよろしくお願いします´`* (2022年8月27日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - コメント失礼します。凄いスラスラ読めて、とても面白かったです。これからも応援してます！(細かい事ですが、マルフォイのファーストネームはドラコだと思います) (2022年8月27日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年8月23日 15時
