(２５) ページ25
・
Harry side
まただ。
また変な声がする。
ポップルウェル先生との約束通り知らぬ顔をしようと布団を頭まで被るが、あの声は一向に立ち去る気配がなく僕の耳に音を届け続けていた。
「…………っ」
耐えられなくなり布団から顔を出す。
ベッドから出ようとした途端、突然屋敷下僕妖精のドビーが現れた。
「うわぁ！」
驚いてベッドに逆戻りしながらも、ドビーが話す内容に耳を傾ける。
９と４分の３番線に入れないようにしたり、ブラッジャーに魔法をかけたのはドビーだったと言う。
「いいですか？ホグワーツで今、恐ろしいことが起きようとしているのです……！
ハリー・ポッターはここにいてはいけません、
歴史が再び……繰り返されようとしているのです！！」
その言葉に眉をしかめた。
「繰り返すって？前にも起こったの？」
ドビーはハッとして「言ってはいけなかった」と自分を責め始める。
「ドビーやめて！
やめてよドビー！」
何とかやめさせてボロボロの服を掴んだ。
「前に起きたのはいつ？今は誰がやってるの？教えてよ！」
「ドビーには申せません……。
ドビーはただ、ハリー・ポッターをお守りしたいだけです！」
ドビーは何かを知っている。僕は真実を聞き出そうと必死だった。
「お願いだよ教えて………誰なんだ？！」
その時、廊下から人が歩いてくる音が聞こえてドビーは姿を消す。
「あっ……」
仕方なしにベッドに入り、寝たフリをしながら人の気配に集中した。
「さ、こちらへ……何があったんです？」
「また襲われたのじゃ……」
襲われた……？
声の主はダンブルドア校長とマダム・ポンフリー
そして
「恐らく石にされたのだと思いますよ、マダム・ポンフリー……」
マクゴナガル先生に……
『もしかしたら………襲った者を写真に撮ったかもしれません』
ポップルウェル先生だ……！
大好きな人の声にいくらか安心しながらも、緊迫した様子の先生達の会話に必死に耳をそばだてた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 157人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わさび(プロフ) - 海月湊さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そう言って頂けると励みになります！これからもよろしくお願い致します。 (2022年9月2日 21時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
海月湊(プロフ) - とても面白かったです。私好みの、作品でした。続きを楽しみにしています。更新頑張って下さい。 (2022年9月2日 18時) (レス) @page20 id: 5a465236d8 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - ぶどうさん» 応援のコメントとご指摘ありがとうございます！編集いたしました！これからもよろしくお願いします´`* (2022年8月27日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - コメント失礼します。凄いスラスラ読めて、とても面白かったです。これからも応援してます！(細かい事ですが、マルフォイのファーストネームはドラコだと思います) (2022年8月27日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わさび | 作成日時：2022年8月23日 15時
