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『………！』
廊下には夕食を終えた生徒達が集まっていて、何故か全員の視線は一番奥にいるハリー達に向けられており
興奮した様子のフィルチさんがハリー達に詰め寄っていた。
『何事です』
僕が声を発すると、その場にいた全員がこちらを向いた。
「ポップルウェル先生！」
「先生……っ」
『ハリー、フィルチさん……これは一体？』
生徒たちをかき分けてハリー達の元へ近づく。
『……な、』
ハリー達の後ろの壁には、赤い文字が書かれており
その横には……
『ミセス・ノリス……？』
死んだように固まった、ミセス・ノリスが吊り下げられていた。
「先生、こいつです！こいつがミセス・ノリスを殺したんだ！！！」
「ち、違います！僕じゃない！！本当です！！！」
「黙れ！！！」
『落ち着いてください、フィルチさん』
「しかし先生！！」
「何事じゃ」
どうやら駆けつけて来たらしい校長が、フィルチさんを落ち着かせる。
僕はハリー達の傍により、そっと手を添えた。
「皆、速やかに寮に戻るのじゃ」
ダンブルドアの一言で周りの生徒達はその場を離れていく。
『ハリー達はここに。良いですね？』
「はい……先生」
「A」
校長が僕の名を呼ぶ。
僕は頷き、ミセス・ノリスを見た。
「あいつです！あいつがやったんです！ヤツの文字をお読みでしょう！」
『フィルチさん、安心してください。
ミセス・ノリスは死んではいません』
「何ですって？」
『ミセス・ノリスから僅かな魔力を感じます。
恐らく、石にされたものと思いますが、どうして石にされたのか…………そこがわかりません』
「先生………先生なら治せるんでしょう？！」
『………残念ですが……
これは僕の手に負えません』
「そんな……っ」
悲しそうに肩を落とすフィルチさん。
『………そうだ！
確かスプラウト先生がマンドレイクの苗をお持ちでしたよね？
成長したら蘇生できる薬が作れるはずです』
僕の言葉にフィルチさんやハリー達が明るい顔になる。
そして校長の言葉で状況整理が始まった。
どうやらハリーが夕飯の場にいなかったことで、ミセス・ノリスを石にした犯人だと疑いをかけられたようだが、その疑いはロックハートによって晴らされた。
先日の罰則で、彼のファンレターへの返事書きを手伝っていたらしい。
…………か、可哀想に。
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わさび(プロフ) - 海月湊さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そう言って頂けると励みになります！これからもよろしくお願い致します。 (2022年9月2日 21時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
海月湊(プロフ) - とても面白かったです。私好みの、作品でした。続きを楽しみにしています。更新頑張って下さい。 (2022年9月2日 18時) (レス) @page20 id: 5a465236d8 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - ぶどうさん» 応援のコメントとご指摘ありがとうございます！編集いたしました！これからもよろしくお願いします´`* (2022年8月27日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - コメント失礼します。凄いスラスラ読めて、とても面白かったです。これからも応援してます！(細かい事ですが、マルフォイのファーストネームはドラコだと思います) (2022年8月27日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年8月23日 15時
