帰ろうよの段6 ページ37
じっと紅丸を見つめるAだったが、上から聞こえる声に目を見開いた
頭の中がごちゃごちゃになるのを感じながら、ばっと上を見上げる
(七松「Aー!何処だー⁈」)
『…私の名前…』
紅丸「どうかしたの?」
『私の名前を呼んだ…大きな声…』
紅丸「大きな声ね…」
『私は…何でこんな所にいるの?早く帰らないっ…』
紅丸「少し静かにしようか。」
正常を取り戻してきたAの口に布を押し当てる
倒れ込んだAの髪の毛を優しく撫でると、凛とした声で何かを話し始めた
紅丸「俺は、Aに助けられた。だから今度は俺が君を救う番だ。愛しいAが傷つかないように…優しい世界を見せて上げたい。」
Aの口に押し当てた布には毒らしき液が付着していた
毒を吸ってしまったAは、目を固く閉じて布団に眠る
紅丸「この毒は、結構危ないからね。自我も失うんだよ。でも、俺だけのAにする為には必要な事だから。」
そう言って、紅丸は少し遠くから聞こえてきた争う声に鋭い瞳になる
ため息を一つ吐くと、部屋の押入れから緑色の液体を取り出すとAの近くに装束と共に置いた
眠るAの頰に口付けると、黒い羽織を着て、風のように消えてしまった
紅丸「こんな所で捕まって、二度とAに会えなくなるなんて嫌だから。また…絶対に会おうね。次こそは捕まえるから。」
去った紅丸がいた場所には、赤い髪の毛が落ちていた
抜けた髪の毛は、Aの指に絡みつくのだった
一方、浸入に成功した七人は入り口から中に入る
しかし、中には沢山の敵がいて、どいつも手に毒を持っているようだった
竹谷「どうします?」
立花「まずは、ここの敵を片付けるぞ!」
Aの為にも隙一つを見逃さず、攻撃をかましていく七人
毒に何回か打たれたが、打たれたとしても解毒薬によってすぐに効果は切れた
文次郎が毒を叩い落とすと、拾おうとした敵を留三郎が殴る
しかし、数は多いように見えるが、毒さえなければ此方の方が力がある
Aの為にと戦う七人の姿は、誰よりも輝いていた
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satochan0101(プロフ) - アクヤさん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月11日 11時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - 頑張って下さい(*>v<*) (2019年8月11日 9時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - 桃華さん» 本日は、晩御飯を食べ終わってから更新します!沢山かはわかりませんが、出来るだけ多く更新出来るようにします! (2019年7月18日 20時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - 今日は沢山更新なさるのですか? (2019年7月18日 19時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - 桃華さん» お楽しみに!先程、続編に続きを更新しました! (2019年7月18日 18時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:satochan0101 | 作成日時:2019年6月24日 17時