帰ろうよの段5 ページ36
長次の発言に全員が眉をひそめる
地図に長次が何かしらの印を書いており、その地図を六人に見せた
中在家「先程の森は、木の量が少ない…だから、拠点を作るのには難しい。かといって、目立つ所に置くのも可笑しい。」
食満「だから、拠点は見えない所にあるって事か?」
善法寺「でも、目に見えない場所なんてあるのかな?」
立花「いや、あるぞ。」
頭を悩ませる中、仙蔵が声を上げた
仙蔵は、地図に筆でばつ印をつけた
立花「私達が目に見えない。それでいて、音も立てずに現れた。そのことから、拠点は此処にある。」
竹谷「地面?」
潮江「いや…地下室か。」
立花「そうだ。彼奴らは地下室を拠点としていた。だから、私達の足音に気づいて音も立てずに現れた。辻褄が合うだろ?」
仙蔵の考察に一同は、納得した表情になる
しかし、拠点が解ったとしても浸入方法は如何するのか
全員は小平太を見るが、あの怪力で強制突破しても直ぐにバレてしまうだろう
静かに作戦を変更する事を誓ったが、留三郎が突然手を打った
食満「静かに浸入するのが難しいんだったら、音を使って紛らわせればいいんじゃないか⁈」
七松「誰かが大きな音を出すの?」
善法寺「出すのは、小平太だよ!きっと拠点には入り口が多くある。その中の一つは僕達が毒を打たれた場所だ!」
潮江「そうか!地面には落ち葉が沢山あったのに、静かに近づいていたのは、其処に入り口があったからなのか。」
竹谷「毒を打たれた場所には、大きな印が付いていました。其処に近づいたら七松先輩が大きな音を出すのですね!」
どんどん作戦を立てていくが、この時間にAが何かされているのではないかと、不安がよぎる
作戦を一通り決めたのを確認すると、新野先生にお礼を言って忍術学園を出発した
立花「絶対に、Aと忍術学園へ帰るぞ!」
「「「「「「おー!」」」」」」
一方、青年と一緒にいるAは白い肌をゆっくりと青年へと伸ばした
真っ赤な髪の毛が指にかかるが、そんな事を気にせずAは懐かしそうな目で青年を見つめる
『”紅丸”なの?』
「そうだよ。」
紅丸「俺は紅丸。やっと会えたね、A。」
赤い髪の美青年・紅丸はにこやな笑みを浮かべたが、森の入り口から聞こえてきた少年達の声に顔を歪ませた
そんな表情の紅丸をAは、虚ろな瞳で見つめていた
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satochan0101(プロフ) - アクヤさん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月11日 11時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - 頑張って下さい(*>v<*) (2019年8月11日 9時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - 桃華さん» 本日は、晩御飯を食べ終わってから更新します!沢山かはわかりませんが、出来るだけ多く更新出来るようにします! (2019年7月18日 20時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - 今日は沢山更新なさるのですか? (2019年7月18日 19時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - 桃華さん» お楽しみに!先程、続編に続きを更新しました! (2019年7月18日 18時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:satochan0101 | 作成日時:2019年6月24日 17時