記憶は何処へ？の段4 ページ14
小平太と忍術学園へ戻って来たAは、何かを見つけた
Aの視線の先には、手裏剣の練習をする二年生の姿がある
方向を変え、二年生の元へとゆっくりと歩み寄る
苦戦している四郎兵衛の肩にAは、優しく手を置いた
『体の軸がずれてるぞ。もう少し、こっちだ。』
四郎兵衛「A先輩⁈」
久作「如何して…」
『えっと…左近はわかる。それ以外の君達は…』
三郎次「僕は、池田三郎次です！」
久作「能勢久作です！」
四郎兵衛「時友四郎兵衛です！」
左近「僕のこと、覚えていてくれたんですか⁈」
『以前、医務室で色々話したからな。』
二年生の名前を覚えたAは、早速手裏剣を手に取った
空いている的の前に立つと、二年生に声を掛けた
『手裏剣の体制は、姿勢を良くして軸を合わせるんだ。まずは、基本の形からやったほうがいい。』
三郎次「は、はい！」
『うん。姿勢は良さそうだ。あと打つ時は力を込めすぎないように。』
Aは、一人一人の手裏剣を打つ姿を見ながら、アドバイスをしていく
何時ものように優しく接してくれるAに二年生も嬉しそうだ
『なんで、そんな嬉しそうなんだ？』
左近「なんか、何時ものA先輩みたいなので…」
四郎兵衛「何だか安心しました！」
『普段の私は、こんな感じなの？』
三郎次「そうです！すっごい優しい方ですよ！」
久作「憧れの先輩です。」
ひっきりなしに褒めてくる二年生にAは、少し顔を赤くする
赤い顔を隠しながら、「頑張れ」と言うと早歩きでその場を去った
いつもの自分の事を聞かされ、あんなに褒められたことに顔の熱が冷めない
しかし、自分の本当の性格が曖昧な事は気にかかっていた
ぼんやりとした気持ちで歩いていると、前に虫が飛び出して来た
『な、何だ！』
孫兵「ダメだよ！勝手にどっかに行ったら！」
虫の後から出て来たのは、孫兵だ
Aに気づくと、まんまると目を見開く
『えっと…君のペットかな？』
孫兵「A先輩！お身体は、大丈夫なんですか⁈」
虫を摘み、問いかけると孫兵は心配した表情でAに無事かと聞いて来た
Aが頷くと、孫兵は安心したように胸を撫で下ろした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
satochan0101(プロフ) - アクヤさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年8月11日 11時) (
レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ - 頑張って下さい（*＞ｖ＜*） (2019年8月11日 9時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - 桃華さん» 本日は、晩御飯を食べ終わってから更新します！沢山かはわかりませんが、出来るだけ多く更新出来るようにします！ (2019年7月18日 20時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - 今日は沢山更新なさるのですか？ (2019年7月18日 19時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - 桃華さん» お楽しみに！先程、続編に続きを更新しました！ (2019年7月18日 18時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：satochan0101 | 作成日時：2019年6月24日 17時
