突然の文化祭の段2 ページ4
期待に満ちた瞳で、Aは勘右衛門を見つめる
目をパチクリさせていた、勘右衛門だったが、言葉の意味を理解すると、これまでにない最高の笑顔を浮かべた
尾浜「はい!もちろん!」
竹谷「ま、待て待て待て待て!」
『どうした、八左衛門。』
大慌てで勧誘を止めた八左衛門を、二人はキョトンとした顔で見つめる
目線をあちらこちらに動かし、挙動不振な状態になっているが、何かを言いたそうに言葉を出したり、引っ込めたりしていた
尾浜「八左衛門。俺が、生物委員会に入っちゃダメなのか?」
すると、挙動不振な動きを止め、勘右衛門の言葉に思いっきり、首を振った
尾浜「なんか、他に理由があるんだな。」
『勘右衛門は、八左衛門と同じ五年生だし、私がいない時も、大変にならなくて済むと思うけど…』
竹谷「そ、そうですけど!勘右衛門は、虫とかダメかも知れないし!」
尾浜「いや、俺別に虫はダメではないけど。」
竹谷「でも、他にもいろんな委員会が…!」
尾浜「A先輩がいいんだ!」
潮江「おい、委員長で決めるな!」
三人の話し合いに、他の委員会も加わり始めた
どう考えても、このまま進んでいけば勘右衛門は、生物委員会になってしまうだろう
いくらAであろうと、どの委員会も人手不足だからこそ、譲れない
これから、委員会同士の争いが始まる…!
と思ったが、争いが始まりそうなのは八左衛門と勘右衛門だ
両者の目には火花が散っており、今にも噛みつきそうな勢いがある
竹谷「お前は、頭もいいんだから、会計委員会とかでもいけるだろ!」
尾浜「八左衛門は、A先輩を取られたくないんだけじゃないか!独り占めは、良くない!」
竹谷「俺から、A先輩を奪うな!」
尾浜「お前の恋人じゃないだろ!」
竹谷「俺は、一年の時からずっとA先輩が好きなんだよ!」
尾浜「関係ないだろ!俺だって、一年の時からずっと好きだよ!」
『…喧嘩すんな!』
二人の喧嘩を止めたのは、呆れ顔のAだった
互いの頭をペシっと軽く叩くと、勘右衛門に向き直った
『で、勘右衛門は何処の委員会に入るの?』
すると、困ったような顔で頭をかく勘右衛門
尾浜「実は、学園長先生からは、文化祭で決めろって言われて…」
「ははは」と笑う、勘右衛門に生物委員会の二人は、頭を抱え込んだのだった
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ねこまる - 尊いが過ぎる!生きててよかった〜(泣) (2023年4月17日 19時) (レス) @page4 id: 580960554b (このIDを非表示/違反報告)
あやべぇ(プロフ) - この小説は尊い! (2021年8月26日 1時) (レス) id: 8222d649cd (このIDを非表示/違反報告)
satochan0101(プロフ) - サクラモチさん» バズーカーは、7の方でかなり出演する予定です!あまり出せてなくてごめんなさい! (2019年5月29日 23時) (レス) id: 6c2642fcb1 (このIDを非表示/違反報告)
サクラモチ - 最近バズーカーを見てない気が(いけドンパーンチ! (2019年5月29日 22時) (レス) id: 7385152ab6 (このIDを非表示/違反報告)
サクラモチ - 最近バズーカーを見てない気が(いけドンパーンチ! (2019年5月29日 22時) (レス) id: 7385152ab6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:satochan0101 | 作成日時:2019年3月18日 20時